君想い 2

80〜T side〜 ページ35

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"今後一切関わらない"＿＿＿＿＿＿＿？



A…何言ってるの……？



呆然と立ち尽くした俺は、涙目になりながら楽屋を出ていった彼女を追いかけることができなかった








由奈「ちょ、A……！！！………お騒がせしてすみませんでした。失礼します、！」




北「由奈ちゃん、ちょっと待って。」




由奈「えっ？」









こそこそっとミツは耳打ちし、紙切れを素早く彼女のポケットに突っ込んだ









由奈「し、失礼します！」









少し顔を赤くした彼女はもう一度そう言い、駆け足で楽屋を出ていった



俺も、追いかけなきゃ＿＿＿＿



我に返った俺は、慌ててドアノブに手をかけた








＿＿＿＿＿＿＿が、



その手はミツによって遮られた









北「だめ」



「…」



北「お前今仕事中。これから反省会と明日の変更点の確認しなきゃだろ。」








ミツの言う通りだ


でも……


"今後一切関わらない"という言葉が、ギスギスと俺の心を痛めつけた








北「とりあえず、始めるか。」







こっそりとこの場を遠くから見ていたニカ千も、ようやく俺達の輪に入ってきた







二「この空気でやんの…？」



宮「それとこれとは全く別だから、ね？みんな切り替えていこう！」







宮田が明るく全員に声をかけるものの、俺達の反応は微妙…


俺達ももう子供じゃないし、いつも通り打ち合わせは終わらせたけど、やっぱり空気は重い


俺は俺で色々頭パンクしそうだし、ワタとも当分軽々しく話せる雰囲気でもない







ス「お疲れ様でしたー！」



「お疲れ様でしたー。」






スタッフさんに挨拶をして楽屋を出る




すぐに"今日電話できる？"とAにLINEを送った……



が、その日のうちに返信が来ることはなかった。








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