君想い 2

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なんか懐かしいなぁ……


横浜アリーナに来るのは4年ぶりだろうか。


改めて東京ドームの広さを実感する。





由奈「あ〜〜良席でありすように！！！」


「よし、見ようか。」





「「……」」






良いのか悪いのかわからない数字‥……笑


そもそも私達は横アリの座席を知らなかった





「そうだよね、うん。数字だけ見てもわからないよね。笑」



由奈「あそこに座席表あるから行こ！」





期待半分、不安半分


神様、お願い…！






「「あ」」


由奈「もしかして…」


「トロッコ……」


由奈「やった…！！」


「埋もれない位置だし、トロッコも来るなら良席じゃない？？」





いえーいと二人でハイタッチ









「うわぁ…！」


由奈「ドキドキするね！」








ライブが始まる前の、独特な雰囲気。


煙がたちこめるような、酸素の薄い空間と、


1万7000人分のドキドキとワクワクが、


私達の心臓の鼓動を早くする。









＼キャーーーーーー！！！！！！！！／





会場が暗転し、女どもの悲鳴が会場に響く







＿＿＿＿それからはもう夢中だった。



いつも通り騒ぎまくって、一緒に踊って、歌って…







由奈「ねぇ、ちょ、A！！！！！！」


「なに！！！！」


由奈「うちらのとこのトロッコ、玉ちゃんだよ！！！！！」





え…？




私達のブロックに玉ちゃんが来ると分かったら、私達の周りはみんなキャーキャー騒いでいた



玉ちゃんがどんどん近づいてくるにつれて


いつもだったら信じられないくらい嬉しいはずなのに、急に複雑な気持ちになっていった





由奈「キャーー！玉ちゃーーん！！！こっち見てーーー！！！！」







玉ちゃんは安定の塩対応だし、まぁ、バレることはないだろう。






そう思ったのに＿＿＿＿＿









あ………








目が………合ってしまった…………





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