君想い 2

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「ちょ、若菜ちゃん！これはこうして……」


若菜「Aさんすごーい！ありかとうございます♪」


河野「七瀬さん、これどうしたらいいですか？」


「あーこれはねー…」






4月に入って、新年度が始まった


私も入社4年目になり後輩の指導係を任されるまでに成長した


そしてこの子たちは私が担当している新入社員の葵若菜ちゃんと河野一也くん


私はこの二人を任されてるの


そんなこんなで最近はずっとバタバタ


一日があっという間に終わってしまう






「ふぁーーお腹空いた！」


幸人「お疲れ。後輩の指導係頑張ってんじゃん(笑)」


「はい…なんとか(笑)」






あれ以来、正直気まずくなっちゃうんじゃないかって思ったけど、幸人先輩が今まで通り接してくれているおかげで気負いなく仕事ができる


でも…そろそろ返事しなきゃ


幸人先輩はいつでもいいって言ってくれてるけど、そういう訳にはいかない






若菜「Aさん！ランチご一緒させてもらってもいいですかー！！」


「いいよ〜、じゃあ行こっか！」






若菜ちゃんを連れて私のお気に入りのパスタ屋さんに向かった






若菜「Aさんは彼氏とかいるんですかー？」


「いないよー？」


若菜「えっ！こんなに可愛いくていい人なのに！」


「褒めても何も出てこないよ〜？(笑)でも嬉しい！ありがとね」






こんなに可愛い後輩に恵まれて、私は本当に幸せだと思う






若菜「お世辞じゃないですよ！あ、じゃあ好きな人がいるんだ！」


「好きな人かー…」






本当は、答えなんて分かりきってるんだ


ただ怖くて、弱くて、自分の気持ちに向き合ってないだけなの


先輩の優しさに逃げているだけ＿＿＿＿。






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