第二話 ページ3
「(あ、大変だ！！どうやって声を伝えるか考えてきてないんだぞ！！！)」
目の前であわあわする俺を見て、キミはあっとして本を閉じ、鞄の中からノートとペンを取りだした。
そしてスラスラと書き始める。
集中してる姿も美し………
暫く待っていると、キミは書いた紙を俺に見せてきた。
"耳が聞こえないので、ノートに取れと母から言われました"
"私はAです。よろしくお願いします"
よかった。字の読み書きはできるみたいだ。
「…嗚呼、宜しくだぞ！！(ﾆｺｯ)」
『(ﾆｺﾆｺ)』
最初に比べたら大分仲良くなったんじゃないかい？
名前も知れたし……いや名前だけしか分かってないな
「…！俺の自己紹介もしなくちゃいけないんだぞ！！
少しノートとペン貸してくれるかい？」
手を出すと察したのかAは俺にノートとペンを
差し出してくる。
"俺の名前はアルフレッド！HEROなんだぞ！"
そこからAのノートを通じて沢山喋ったんだぞ！
彼女との時間はとても楽しくて、気づけば日は沈みそうだった。
ううう……もっと話したいんだぞ……
"そろそろ帰る時間ですね"
「うっ……まだ一緒に居たいんだぞ……」
俺がそう呟いても、耳の聞こえない相手には届くはずも無く………
Aは不思議そうに顔を傾げていた。
俺は悲しくなりながらも気持ちをその間嘘偽り無く書いた
"まだ一緒に居たいんだぞ…"
「！」
Aは文字を見ると吃驚した様に俺と文字を交互に見て、ふわっと笑った。
顔が熱くなるのを感じた。思わずしどろもどろしてしまう。Aはそんな俺を見ながらもノートにペンを走らせ、文字を書いていた。
そして俺に文字を見せる。
"私も離れたくないです"
夢かと思った。出会って数日の男にこんな事を言うだろうか？
照れながらも笑顔でノートを見せてくるA。
…………ああ、やっぱり好きだ。
「っっ………う〜〜〜…」
顔が真っ赤になるのを感じて、手で顔を隠しながら、聞こえないのを知りながらAに言った。
「好きなんだA………ｯ…」
勿論Aは不思議そうに俺を見ていたが、俺はそれ所では無かった。心音が五月蝿い。
何とかして明日も絶対に来るという事を伝えたくて、でもやっぱり恥ずかしくて…
落ち着けアルフレッド！！頑張ってノートに気持ちを書くんだ！！！
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白黒ぐも。(プロフ) - 桜さん» ワ…ワｯｯ…！！あまりの優しさに崩れ落ちました…膝が…… ウッウッウッ…ありがとうごさいます…書かせていただきます…出来次第こちらでご報告いたします…ﾋﾟｴ… (2023年3月28日 0時) (
レス) id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - い、移動しても書いてくれるって事なんですか…！？いや全然私なんかに囚われず好きなものを書いて下さい！！ここまで書いてくださってホントに胸いっぱいなんです！！！ホントに！！！ pixiv慣れてない人種ですが、教えてくだされば見に行きたいです！ (2023年3月27日 12時) (レス) @page10 id: 16dfaae67e (このIDを非表示/違反報告)
白黒ぐも。(プロフ) - 桜さん» ハァ………………(桜さんが見てくれているという現実に謳歌)(こちらこそ)(どういたしまして、、そして僕からもありがとう) (2022年12月30日 14時) (レス) @page8 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - スゥ…………………(このメリカの純粋さに乾杯)(命救われた)(ありがとう、ありがとう………) (2022年12月30日 9時) (レス) id: 16dfaae67e (このIDを非表示/違反報告)
雪村りりぃ - Σ（・□・ ❄） (2022年8月17日 1時) (レス) @page5 id: 367705432e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白黒ぐも。 x他1人 | 作成日時：2022年7月19日 23時
