52話 これが...? ページ7
何かエピソードを話すだけで盛り上がる二人、ちょっと面白い
「でも、Aちゃんは誰が好きなの?」
アンリさんがそう問いかける、今なら絞れる気がする
「そうですね...今一番そういう矢印が向きそうなのはやっぱ凛ちゃんか廻ですかね。どちらかといるときはなんか...こう嬉しくなります」
「それって恋じゃない!?」
すぐさま日向さんが反応する、そうか、これが恋か...
待てよ、うちが一方的に恋するのはいいけどもしこれが彼らだったら今後に響いてしまうのでは?
そう思うと、叶わない、叶ってはいけない恋をしているような気分になって胸がキュってなる
「はは...恋ですか、これが...」
恋ってこんなに儚く終わるんだと未来を予想してまだないことを心に思う
「じゃあさじゃあさ、Aちゃんは糸師さんと蜂楽君どっちの方が好きなの!?」
「えっ...どっち、ですかねぇ」
どっちの方が好きなんだろうか、そんなの考えたくもないくらいだ
そんなこと考えたら変な方に意識が行ってしまう気がして、ふわふわと宙に浮くような、白昼夢でも見てるような心の浮遊感に襲われる
「...今の時点では凛ちゃん、ですかね。でも二人共大事ですよ、もちろんみんなも」
「このプロジェクトが一通り終わったら付き合えば?」
そんなことを言われる、そんなことしていいのだろうか
「恋愛禁止とかないんですか...?」
「禁止しても告白する人は告白するでしょー？禁止しても意味はないわよ」
それもそっか、謎に納得した
「でも、今はまだプロジェクトの最中ですよね。これでサッカーに身が入らなくなったら本末転倒なので...
一日だけ、外出する許可をください」
二人は驚いた顔をする、その辺りはアンリさんがすぐに絵心さんに聞いてくれたみたいで明後日に許可が出た。
私がこの外出で何をするか、それはこの見た目を変えることだ
まずこのハーフ顔にプラチナブロンドとかいういかにもなハーフのせいで恋するならせめて短くして男子みたくする、でも流石に短すぎるのも嫌だからショートくらいにする
そしてさらしを買って胸を隠す。ちょっとだけあるこのふくらみを完全に板にする
そのために外出が必要だ。これが初恋な訳で、もちろん普通の学校であったら恋愛を楽しみたかった
しかしここはブルーロック、選手の目が眩んでは困るのだ
頼むから、これ以上勘違いさせないでよ
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←51話 なんだかんだ言って
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらば | 作成日時：2023年1月3日 2時
