48話 化学反応 ページ3
お互いに話あっているが潔の方には馬狼は入っていない
そしてキックオフ。この1点を制したほうが勝ちである
千切のスピードには追いつけないと悟った潔側は千切へのパスコースを塞ぐ。しかし國神はノーマーク、近くで対処しやすいからだろう
パスコースは國神のみ、玲王君はもちろんそこに蹴り出すが危ないと判断しパスを返す
返されたパスで一瞬だけ潔から千切へのパスコースを奪い取りそこにボールを蹴り出す
こう、外から見てみるとパスコースなんてものはマークをつくだけでこんなにも解りやすくなるのか
パスされたのを見て千切は動き出す、しかしほぼ同時に凪君も動き出す
「あっぶ、マジ紙一重」
超ギリッギリでボールをカットするとこぼれ球は馬狼の元へ
どう攻めるか、一人か。いやこのフィールドを支配しているのは潔と凪の化学反応
二人ともボールを求めている、どっちも主人公みたいな表情をしてる
パスモーションに出る、しかし一瞬動きが止まる
しかしそこからチョップフェイントで國神を抜く
そしてまたパスモーション、その矢印は潔に向いている
しかし潔を囮にし連続チョップフェイントでジグザグにゴールへ突進していく
千切の時は潔の背後に姿を映し見えなくさせて行動を読めなくする
もうゴール前には誰もいない、馬狼は完全にその絶対領域に入った
そのまま獣のような力強いシュートを放つ
GOAL!4-5でこの試合は潔たちが勝った
「ウォ"オオォォォァアアアアア!!」
まじで獣になったかと思うほどすさまじい雄たけびが聞こえる
その正体は馬狼だった。彼がこんな風に喜ぶところを初めて見た
「お疲れさまっしたー！最後のあのジグザグの動き、めっちゃすごかったよ馬狼」
事前に用意していたスポドリとタオルを渡す、それを3人ともすごい勢いで飲んでいく
もう意気消沈してる彼らにも渡しにいく、しかし受け取るときも下を向いたままだ
しかし、ここで選ばれなくてまた選ばれなくても復活する唯一の方法を知っている
ワイルドカードの存在。あの世界のノエル・ノアの器になるための存在に誰がなるかな
「さあ、誰にする?」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらば | 作成日時：2023年1月3日 2時
