33話 喜びを噛みしめて ページ36
チームZ ルームにて
祝勝会の準備だというのに騒がしい室内。しかも成早君はつまみ食いしてる
飲み物を取りに潔と廻が向かう。その間に室内の準備をする
粗方準備が終り、暇になってしまった。そういえば、日向さんにやってもらったヘアアレンジ崩れちゃって結局取っちゃったな。
「ねね、千切。うちにもその編み込みやってくれない?」
今まで日向さんにしかやってもらったことなかったので他の人のも経験してみたいところ。
引き受けてくれるかなぁ
「お、おう。いいぞ。じゃあこっち来て座ってくれ」
そう言われ千切の元へ行く。編み込みなので横からされる
その感覚がなんだかくすぐったくてつい笑ってしまう
「あ、すまんくすぐったかったか?」
「ん、あ、いや。なんか感覚が新鮮で」
「そっか、ならよかった。というかお前髪サラサラだな。羨ましいぜ」
「えー?千切いっつも手入れしっかりしてるから千切もサラサラだと思うけど...」
いっつも千切ドライヤーで入念に乾かしてるもん。あれには勝てない
「よし、できたぞ。鏡見てこいよ」
そう言われ洗面台に行き確認してみる
「お、わぁ...これもかわいい...」
千切が左で編み込みをしてるのに対し、うちにしてくれたのは右の編み込み
「見てきたよ千切!めっちゃかわいい!ありがと!」
戻ってくると、さっきの騒がしさとは一変しみんな疲れて寝ていたりウトウトしていた
そんな中でやってもらったのか、申し訳ないな
ちょうどそこで飲み物を取りに行った二人が帰ってきた。
「あれ...?」
「あ」
「おー、おかえり」
二人が抱えてる数本を手に取り並べる。二人ともこの静まった状況に驚いているようだ
「あ!また若瀬ちゃん変わってんね」
千切にしてもらった編み込みを指さし廻が呟く。気づくんだね、これ
「忘れてた!そういえば朝倉さん...?っていうチームYのマネージャーの人が若瀬にこのあと集まりがあるから本棟に来いって伝えてって言ってたよ」
「えまじか!ありがと...もうかー」
無事祝勝会も終わり、改めてPCでメールをチェックすると確かに9時から集まりがあった。
マネージャー一次選考のことについてだそうだ。一体どんな試験なのかな...
準備を済ませ、部屋を出る。本棟に行くのって初めてなんだよな...しかも絵心さんがいるモニターいっぱいの部屋だし
「あ!若瀬じゃんか!おっひさー」
聞きなれない声がして振り返るとそこにいたのはチームXのマネージャー、四条さんがいた
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しは(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2022年12月31日 1時) (レス) @page35 id: e927209d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらば | 作成日時:2022年11月29日 23時