タカラモノ (ページ18)

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推薦ページ18

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季節は移り替わって。秋の終わりごろ。

さて、帰りますかね。

先生「Aさん。ちょっといいかな」

あ「はい。」

先生「ここの大宮美術大学なんだが...。君に、推薦の話が来ている。」

あ「え！！」

ここって...智が通ってる大学だ。

先生「君に受ける気があるなら、今ここで推薦の話を進めてもいいんですよ。」

あ「少し、考えさせてください。」

推薦か...。もう、大学受験のことも考えないといけないのか。

由「何の話だったの？」

雅「Aが転校とかじゃないよね？」

あ「あのね。美大への推薦入学の話が来たの。」

２「えー！！！」

由「すごいじゃん！！行きたかったんでしょ？」

雅「推薦かー！！」

最近、相葉くんと由紀の３人でいることが増えた。

ちょっと不思議な関係だな。

あ「そこね...智も通ってるとこなんだ。」

由「それがどうしたの？」

雅「むしろいいと思うよ？」

あ「迷惑じゃないかな...って。」

由「じゃあ、迷惑か、聞けばいいんじゃない？」

雅「そーだよ！うじうじ考えてても始まらないよ！！」

そして。この二人はいつも私の背中を押してくれる。

あ「うん。聞かなきゃ始まんないよね！！」

雅「がんばれよー！」

由「なんて言われたか、教えなさいよ！」

私は元気よく教室を飛び出た。

あ「智ー！」

智「あ～！A！！」

いらっしゃーいと言いながら

流れるように抱きしめてくる。

あ「あの...今来たんだけど///」

智「だってー、最近会えなかったでしょ？」

あ「すっごく寂しかった。テストなんて無くなればいいのに！」

智「でも、会えなかった分だけ愛しくなるからいいかなー。」

あ「///」

相変わらず天然だな。

あ「あのね、智」

智「んー？」

あ「私が、智と同じ大学通えるようになったら嬉しい？」

智「嬉しいに決まってるじゃん！！」

あ「迷惑じゃない？」

智「当たり前！だって、彼女とキャンパスライフ送れるなんて夢みたいじゃん！！」

あ「推薦の話が来たの...」

智「受けるべきだよ！！」

満面の笑みを見てたら、気分が和んできて。

この人と一緒に居れて、幸せだな。

明日、推薦受ける。って先生に言いに行こう。