タカラモノ (ページ15)

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真実ページ15

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あ「大野さん...」

智「Aちゃん。傘入っていいよ？」

あ「どうして」

智「え？」

あ「彼女さんがいるのに...」

智「は！？俺、彼女いないって！！」

あ「嘘言わなくていいから。自力で帰りますから。」

流れてくる涙を無理やりに拭って。

バス停から走り出した。

...だけど。

智「捕まえた。」

あ「う....」

あっという間に追いつかれました。

智「アトリエに行こう？」

あ(こくん)

頷くしかなかった。

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智「ねえ、どうして俺のこと無視したの？」

あ「無視じゃないです...。」

智「じゃあなに？」

あ「....」

智「どうして泣いてたの？」

あ「辛かったからです。」

智「どうして？」

あ「大野さんと一緒にいる女の子を見ちゃったから！」

言った。今すぐにでも逃げ出したい。

智「昨日のことだよね。」

あ「はい...」

智「ごめん。」

あ「？？」

智「彼女とかじゃなくて。妹。」

あ「へ？」

智「たまたま、遊びに来てたんだよ。」

じゃあ、私ものすごく恥ずかしい勘違いを...！

あ「ごめんなさい！帰ります！さよなら！」

智「帰んないで。」

あ「え」

智「俺の話聞いて。」

あ「はい」

智「はじめて会った時もこんな雨だったでしょ。」

智「でも、あれが初めてじゃなかったんだよ」

あ「え？」

智「言い出せてなかったんだけど。Aちゃんと高校同じなんだよね。」

あ「初めて聞きました！」

智「実はね、廊下とかですれ違ったときとか。一人で部室にいたりしてるのとか。
よく見かけてた。」

あ「そうだったんですか...」

智「気づけば好きだなぁ。って思うようになってた。」

あ「///」

智「でもね、先輩が後輩に話しかけるとか恥ずかしくて
なかなか、話せなかったんだよね。」

あ「はい....」

智「そんな時、あの大雨の日になって。」

智「今こうして、隣にいる。」

あ「となり...」

私は今。

大好きな人から告白を受けたみたいです。