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チクタクと秒針が時を刻む音がシーンとしたリビングに響く
ご飯を食べてお互い何をするでもなくリビングのソファに横並び
『…』
「トイレ借りるね」
そう言って立った母を見送り、深呼吸する
逃げるなら今しかない。
朝と違って逃げる意志を感じられないからか手首は拘束されていない
逃げたい気持ちしかないけど、まぁそこは演技だよねなんて考えながらスマホと財布と免許証。
ほんとに少ない荷物を持って家を飛び出る。
ここに帰ってくるのは嫌だけど、…お願い、彼に会わせて。その思いで必死に車を走らせる
タッキーにグチグチ言われて18の時に免許取ってよかったよ、って今だけあの人に感謝。
かと言って正直滅多に運転はしないけど
信号で止まった瞬間スマホの電源をつけて青に変わったら車を走らせて、
また赤になったタイミングで彼に電話をかけようとすれば見計らったように彼からの電話
『っ！だいくん！！！』
佐「A…！！！今どこ！？ねぇ！迎えに行くから！お願い、会いたい…！」
私の名前を叫んだ直後早口で言う彼と後ろで騒ぐ声…、お兄ちゃん達だってことはすぐに分かった
『今向かってる……だいくん、後ちょっと待っててね…ごめんね、』
涙声でそう訴えると、待ってるよって彼もまた涙声で
渡「A、俺らは待ってるから無事に佐久間のとこに帰ってこいよ」
電話口はいつの間にか翔太くんで彼の言葉に返事をするとツー、ツー、と言う無機質な音が流れて涙を拭いて車をただ彼のいる場所に向けて走らせる
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杠(プロフ) - 黒雪さん» 初めまして、コメントありがとうございます(^ ^)びッちちゃんの作品に関しましてはページ7に作品名を記載しておりそちらから飛べるようにしておりますので作品名をタップしていただいたらびッちちゃんの作品に飛べるかと思います(^^♪ (2021年1月30日 6時) (
レス) id: 3a7eb7200f (このIDを非表示/違反報告)
黒雪(プロフ) - びっちちゃんの小説ってどちらですか…？ (2021年1月28日 21時) (レス) id: 4eaf43baae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杠 | 作成日時：2020年10月1日 10時
