末っ子のもう一人ご存じですか？？ (ページ27)

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6人での仕事も終わり北斗と……あと、

ジェ「久々にみやの家行くわ～」

俺の肩に腕を回して特徴的な笑い声を響かせるジェシー

「ジェス」

ジェ「…俺の事なんだと思ってんの？大丈夫。」

「なら良いんだけどさ」

松「俺とみやの時間取んなよ」

俺らの隣でずっと不貞腐れてる北斗

「みやの様子知りたいから許せ許せ」

そう言いながら歩いてればすぐみやの住むマンションに着いてインターホンを鳴らせば〈どーぞ～〉と間延びした声でロックが開いて北斗が嬉しそうに入っていく

ジェ「北斗超ルンルンじゃん」

「お前もだろ」

ジェ「んふっ、バレたAHAHAHA！」

「ジェスうるさい。行くよ」

……俺いつこいつの保護者なったんだ？

はぁ、と溜息をつきながらエレベーターで上ること数秒

見慣れたみやの部屋のドアを開けて入ればゆるゆるのスウェットを着て出迎える彼女

『あ、ジェスもいんじゃん～！お久しぶり～？』

ジェ「えぇ！昨日電話したじゃん！！ひっでぇ！」

「お前らほんとうるさい」

松「みや、みや。」

『ん？』

松「今日のご飯俺が作るからみやはゆっくりしてて」

『やだよ。私作るよ？』

松「ダメ、俺が作る。」

「お前ら夫婦かなんか？」

『違うよゆごくん。ストーカーとアイドル。』

ゲラゲラ笑いながらストーカーストーカーと北斗を指さすみや。

そして、指さされて満更でもない北斗。

いや、流石にストーカーは否定しろよ

結局二人で俺らの晩飯も作ってくれることになってリビングのソファにむさ苦しいがジェシーと二人並んでテレビを見る

ジェ「なぁこーち、」

「ん？」

ジェ「あいつ今幸せそうだな」

そう優しい眼差しを向ける先にはみやが北斗と少しだけ口喧嘩しながら料理をしていて

「そうだな、」

でも、腕の傷は増えてるわけでも減ってる訳でもないから独りになった時に俺らにはわからない感情が彼女の中に渦巻いてしまうんだろうなって

「…幸せだよきっと」

きっと、幸せだよ、俺らが居る時は…そんな思いを込めて言えばジェシーはそれを察したのかそうだね、と俺の方に視線を向けて痛いくらい優しい顔をして微笑んだ

『ふざけんな！！！それ明日用なのに！馬鹿なんか！』

松「絶対使わないじゃん！」

『お前キッチンから出てけ！』

うん、多分幸せ。