さくら古書店＆カフェ (ページ25)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:13,655 hit

＊25. ページ25

Aside

まさか、こんなにも櫻井さんが強いなんて思わなかったけど…

お姫様って言われたことと死んじゃうんじゃないかって思って…

泣きわめきながら強く当たった

櫻井さんが何を考えてるか分からない

助けられたのに、嬉しくない自分もいる

こんな卑屈やめなきゃ

・

「警察来てるんで連れて行きましょう」

「へ？警察来てるのに、なんで警察は外で待機してるの！？それでも、市民を守る警察かー！！」

「俺が頼んだんだよ。好きな人を守るのは男として当然だろ？」

「…さっきから、変なタイミングで告白するな！」

「でも、Aちゃんも俺のこと好きなんだろ？嬉しくないのかよ」

「好きだよ…強くて優しい櫻井さんが好き！」

・

・

抱きしめられた感覚を忘れたことなんかない

事情聴取を受けた時も櫻井さんのこと忘れなかった

ただ、驚いたのが…

大倉くんが刑事だったこと

エプロン付けて笑顔を振りまいてる大倉くんが

なぜか、あたしの事情聴取を聞いてくる刑事

・

「なんで、隠してたの？刑事だってこと」

「ボロを出させるため。でも、案外ボロ出さなかったなー。今は嘘つくなよ。知ってること全部話してもらうからな」

「こわっ！ま、どのみち全部話すつもりだったからここに来たわけだしね」

「じゃ、始めまーす」