パパは人気アイドル (ページ6)

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日曜日③ ページ6

潤「そういえば、また社長からスカウトの電話がかかってきたんだって？」

「うん。でもパパが断ってた。私を芸能界に入れるの反対みたい」

潤「社長も懲りないよなー。父親のリーダーが反対してるなら諦めればいいのに」

「パパは何度か社長さんと話してるみたいだよ？でも・・・なんで社長さんは私を芸能界に入れたがるんだろ？」

毎日って訳じゃないけどパパの事務所・・・ジャニーズ事務所の社長さんから何度かお誘いを受けてる。

ジャニーズ事務所って言えばパパや潤兄達みたいな男の人が入る所だから女の私には関係ないはず。

社長さんは私の事を可愛がってくれるし、いい人だけど、いきなり何を言い出すか分からないからちょっと怖い・・・。

潤「Aは芸能界に興味あるのか？」

「うーん・・・あんまり無いかな？パパ達を見てると大変そうだし、私はテレビを見てる方が好き！」

潤「でも歌は好きなんだろ？」

「歌が好きなのはパパ達を見て育ったからだよ。それにパパは私に普通の生活を送って欲しいって思ってるから、私は芸能界に入らない。こうして潤兄達や色んな人に会えてるだけで十分だし」

自販機コーナーに着いて、一番上の飲み物がほしくて押そうとしたけど、届かない・・・。

「うーん！あともうちょっと・・・！！」

潤「これ？」

「うん！」

代わりに潤兄が押してくれて何とか手に入れた。

「ありがと！」

潤「どういたしまして。Aももう少し背が伸びれば届きそうなんだけどなー。まだ無理だったか」

「中学生になったら背が伸びるようにお願いする！あ、皆の飲み物買っていくね！」

潤「了解」

小さい頃から付き合いがあるから、お兄ちゃん達の飲み物は分かってる。

潤兄に手伝ってもらって皆の飲み物を買って楽屋へ戻った。

「ただいまー！飲み物買ってきたよ！」

雅「ありがと～、A！」

「パパは？」

翔「あそこ」

翔兄が指差した方を見るとパパはソファーで気持ち良さそうに寝ていた。

これじゃあ家と変わらないじゃん・・・。

「パパ－、飲み物買ってきたから飲んでね？それから寝すぎて首傷めないでよ？」

智「んー。時間になったら起こして・・・。それまでパパ・・・寝るから・・・」

そう言ってパパはまた寝てしまった。

翔「リーダーってAの声には反応するんだよね」

苦笑いしながら翔兄はポツリと呟いた。