パパは人気アイドル (ページ15)

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入学祝いページ15

パパがお兄ちゃん達を連れて帰ってきた。

「おかえりなさい！お兄ちゃん達もいらっしゃい！」

翔・雅・和「お邪魔しまーす」

「上がってー。潤兄、どうかした？」

潤「いや、なんでもない。お邪魔します」

「・・・」

智「Aも気づいた？」

「・・・潤兄、顔が赤い。風邪だよね？」

智「うん、多分ね。本人は隠してるつもりだけど」

二人「「バレバレだよね？」」

「もしかして潤兄を帰さないのも含めていきなり入学祝いをしようって言ったの？」

智「うん。もちろんメインはAの入学祝い。潤くんの性格はAも知ってるでしょ？」

「潤兄、頑張り屋さんだもんね。分かった。一応、布団用意しておくね」

智「お願い。パパは潤くんの様子を見てるから」

「了解」

玄関でコソコソ話して私はすぐに布団の用意を始めた。

実は私たちが暮らしてる所は部屋がいくつかある。

こうしていきなりお客さんが来ることもあるし、たまに泊まりにくることもあって、余分に布団を用意している。

大体はお兄ちゃん達だけどね。

リビングに戻ると大きなクラッカー音で出迎えてくれた。

雅「遅くなったけど、入学おめでと～！A！」

和「いきなりごめんね？今日、VS嵐の収録で早く終わったから皆で入学祝いをしようって話になったんだ」

「嬉しいよ。ありがとう！皆！！」

盛り上がる中、パパはいつも通りにしているつもりの潤兄の様子を見ていた。

翔「それで学校の方はどう？」

「あー・・・ちょっと数学と英語が分からなくて・・・。翔兄、教えてくれないかな？」

翔「いいよ、持ってきなよ」

翔兄に分からない所を教えてもらって何とか理解出来た。

雅「大変だよね～。俺、全然分からなかった！」

翔「は？今の中１の教科書だぞ？」

雅「でも分かんないや～。別に困らないし～」

和「相葉くんは教えるのが無理って事ですね」

３人が盛り上がっている様子を潤兄が離れた所でぼんやり見ていた。

「潤兄」

潤「A・・・。入学おめでとう」

「うん、ありがと。食欲ない？」

潤「最近、ハードだからな。ちょっと疲れてるだけだよ」

「そっか・・・。明日は仕事？」

潤「うん。朝から撮影で、その後収録」

智「潤くんも忙しいもんねぇ。最近、色んな仕事のオファーが来てるみたいだし」

潤「俺なんかまだまだだよ・・・」

苦笑する潤兄の顔はさっきより赤くなっていた。