パパは人気アイドル (ページ12)

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見学して・・・ページ12

ただいま、カウントダウンのライブのリハーサルを通しでやっています。

その様子を私は客席から見ている状態。

ちなみに背が小さいので最前列で一人でポツン。

何でこうなったかというと話は数時間前に遡る。

智兄と別れて、楽屋へ戻ってきた私はパパから出た言葉に驚きを隠せなかった。

雅「Aを客席に？それって見学させるって事？」

智「うん。何人か挨拶に来てくれたけど、さすがに全員に顔を見せるのは無理だと思って。おいら達も出番あるし」

和「俺達は構いませんけど・・・大丈夫ですか？」

智「大丈夫大丈夫。それにさっき歩いてる時にＪｒの子達が見ていてね、この際だからAがおいらの娘だって事を知ってもらおうと思って」

翔「いいんじゃない？スタッフに話をしておけば問題ないっしょ」

潤「でもAは大丈夫なのか？」

智「ん、そうだねぇ。なんか固まってるけど・・・A、大丈夫？」

「え、えっと・・・」

今までテレビでしか見たことなかったし、そもそも生でパパの歌が聞けるとかそんなチャンスないし・・・。

智「客席にいればパパも皆も安心するんだけど、どう？他の人達にも会えるよ？」

「・・・見たい。パパ達が歌っている所とか他の人達に会いたい」

翔「決まりだな」

智「うん。じゃあスタッフやマネージャーに話してくるね」

と、いうわけで客席から見ています。

知ってる人は知ってる人で私に手を振ってくれたり、名前をよんでくれるけど、やっぱり若い人達は私を見るなり「誰？」みたいな顔をしている。

出番が来たのかパパ達がステージに姿を現した。

初めて生で嵐の歌っている所を見たのは私の知らないパパやお兄ちゃん達みたいで、とてもキラキラ輝いていて凄く感動した。

リハーサルが終わって、ステージに明かりが消えたと思ったらパパが私の所へやってきた。

智「A、終わったよ。それじゃ行こうか？」

「どこへ？」

智「皆の所。集まっているから顔を見せに行こう？」

「え？ちょ、パパ！？」

私を軽々と抱き上げて、どんどん進んでいく。

智「皆ー、お待たせー」

翔「なんでAを抱き上げてんの？」

智「その方が早いでしょ？」

パパに降ろしてもらうと一気に視線が私に集まる。

中には「さっきの女の子じゃん」とか「誰？」って声が聞こえる。

智「紹介するね。おいらの娘」

「大野Aです・・・」

その瞬間、絶叫が聞こえた。