大きな世界の小さな出来事 ページ1
〜♪〜♪
ウォークマンから軽快な音楽が聞こえる。
私はそれを口ずさみながら、家路を急いでいた。
今日は友人の誕生日だった。
小学校からの腐れ縁で、なにかと世話を焼いてくれた、親友の18歳の誕生日。
そのお礼という意味も込めて、私 黒神A主催のサプライズ誕生会だ。
手には、参加する友人達と一緒に選んだプレゼントがあった。
ゴゴゴ……
貴女「……んん？」
今一瞬、地面が揺れたような…？
地震かな、それなら急がないと。
この雪積もる十二月、地震で足が滑ったら大変な事になる。その上この道はすぐ横が崖だ。
それほど深くないとは言っても、下手すりゃお陀仏だ。一応用心のために内側に寄っとこ…。
ゴゴゴ…
貴女「また…」
なんだろ…地震にしては何か変だな。
貴女「ぶふっ!?」
不意に重みが頭にかかる。そして冷たい。
これは…雪？
上を見上げると、後悔した。
ゴゴゴ
白い死神が迫っていた。
もし、いきなり雪崩に遭遇したら、貴女はすぐ対処出来るだろうか。私は、出来なかった。
自慢の脚力も、雪に足を取られてしまい、思う様に進まない。逃げる事は、不可能。
私は咄嗟にプレゼントの入った袋を抱き締めた。
・
・
貴女「…ぅ……」
ぼんやりと目が覚めた。
しばらくボーッとすると、だんだん意識が覚醒し、ガバッと起き上がろうとした。
貴女「あぐっ!?」
体中から鋭い痛みを感じ、また倒れた。
手を見ると、真っ赤になって凍え、傷だらけだ。
崖の途中に木が自生していたのか、雪崩の中に鋭い金属か何かの破片があったのか。
特に足が酷い。
下半身は完全に埋もれ、傷口も見えないが
根性を出して掘ると、真っ赤に染まった雪が見えた。こりゃ酷い。動かないし、感覚もない。
寒さのせいか、ケガのせいか、両方か。
どちらにしても、もう私には力は残ってなかった。バフンと雪にうつ伏せた。
凍えすぎたのか、何も感じない。
上着の上ポケットに入っているケータイは、ご臨終なされていた。防水加工してなかったし、当然か。
貴女「……プレゼント」
そうだ、プレゼントはどこだ。
視線を動かすと、運のいい事にすぐ近くにあった。腕をなんとか動かして取る。
貴女「死…」
死ぬのかな。嫌だなぁ。未練タラタラだ。
お腹すいた…誕生会するから何も食べてない…。
でも…もう、眠くて……。
黒神A、高校三年18歳。
至って平凡な、どこにでもいる様なごく普通の女の子の人生は、こうして幕を閉じた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
ザンザスの銃(カッ消されない様に注意！)
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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黒龍 - ・・アラウディ様この小説・・とっても面白いです！更新頑張ってください! (2016年4月28日 16時) (
レス) id: ce6a3ed031 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - 受験お疲れ様!そして合格おめでとー!!美桜がんばったね、おねーちゃんは誇らしいぞ!(笑) ついでに。ランボの成り代わりとか面白そーだね。個人的に子牛くんは小憎らしいけどあのもじゃが可愛いと思う。妄想((想像が膨らんでおります (2015年3月12日 22時) (レス) id: a03b137461 (このIDを非表示/違反報告)
白(化け猫)(プロフ) - ベル成り良いですね…|ω・`)書いたら即読みに行きます (2015年2月16日 21時) (レス) id: b17f2b3f84 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 後タグのこれはひどいってどういう意味ですか？こんなにいい作品なのに？ (2015年1月27日 13時) (レス) id: feea16e24f (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2015年1月27日 13時) (レス) id: feea16e24f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アラウディ | 作者ホームページ：http://lyze.jp/metsukuridanhp/
作成日時：2014年11月13日 0時
