大好きを大切に1 ページ16
Aside
「よし、ゴツモンを取り返せた!」
「デジモンカイザーの奴、今頃悔しがってるだろーな!」
「うーん…」
《タケル、どうしたの?》
「なんか、簡単すぎるんだ。さっきの様子だとずっといないような…」
「何処か別の場所へ行ってるって事か?」
「…多分ですけど…?」
「なるほど。もし何処かへ行ってるなら、一体何処へ向かったかが疑問となります。」
私達は、そのエリアで逃げ切れたデジモン“ゴツモン”と出会い事情を聞いて、デジモンカイザーの要塞と仲間の黒いリングの破壊に成功し逃げてきた所なの。
「テイルモン?」
《あの塔…前のエリアにも建っていた…》
『そういえばそうね。』
《A、見覚えは?》
『見覚えあったらすぐに言ってるよ。』
《そうか。やはり気のせいだな!》
そう、一つ説明しとかなきゃ!
パタモンとテイルモンがアーマー進化出来るようになったんだよ!
太一が部活の練習試合に出てたから、応援しに行っててその時にそうなったみたい…。
太一から聞いた時ビックリしたもん!
話しは変わり、太一達はゴツモンを現実世界に連れて行く事にした。
ま、光四郎と都ちゃんが驚くのも無理無いけど…。
対策がモニュメントって…斬新よね…!
「しばらく都さんのデジヴァイス、貸してくれませんか?」
「え…どうしてですか?」
「そのデジヴァイスでゲートが開く事は、よもや疑い無いですよね?」
「あぁ、少なくとも俺達のじゃ開かないしな…」
『だね。ひかり達に付いて行く事しか出来ない…』
「なので、それを調べる為に貸して頂けませんか?」
「分かりました!」
「今日はもう解散だな。ゴツモン、大変だろうけど頑張れよ!…すぐに俺達が取り戻してやるからさ!」
《うん!》
廊下にて。
「Aさん、明日空いてますか?」
『空いてるけど…どうしたの?』
「実はお兄ちゃんライブなんですけど…誰も誘って無いみたいだから!」
なるほど…お兄ちゃんをビックリさせようとしてるんだ。
『いいよ!明日何時に何処?』
「場所は、お台場DWホールですよ!時間は、朝10時前に待ち合わせましょう。」
『分かった!楽しみ!』
この時のタケルの笑顔が、まさか悪戯の笑顔だったのを私は気付かなかった。
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作者名:夜桜姫 | 作成日時:2020年4月10日 2時