記憶の嘘5【サボ】 (ページ34)

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想い… ページ34

コアラside

だから止めようって言ったのに…！

「バレたのはサボくんのせいだからね！？私、知らないから！！」

『サボ、どうして連れてきたのよ！！呼べば良かったのに！！』

「…それはお前の魔力を消費するだろ？」

『うっ…バレてる…。だ、だけど！！』

「ったく、俺はバレたらいけねぇんだろ？」

「ニコ・ロビンはこれから一時的とは云え仲間となる。だからいいと判断した。」

『全く…。』

サボくんの勝手な行動はいつも私達を惑わす。
それに、怒られるのは私とハックなんだから！
少しは冷静さも欲しい所…。

「ロビン、Aだ。」

「見て分かったわ…久しぶりね。」

『うん、久しぶり。助言通りになってよかった…。』

「ええ。その節はありがとう…でも昔、クロコダイルと行動を共にしていた為に…貴女を傷付けてしまった事には変わらない…。」

『そんなの気にしてないよ！貴女にも理由があった…仕方ないよ！』

Aは笑顔で言ったけど、ロビンさんは曇った顔をしてた…。
それに…無くなった片腕を見てた。

Aも気付いて苦笑いした。

「あの戦争で？」

『うん…。ロビン、エースの事は秘密にしておいて。ルフィがショックで気絶した後に呼び起こしたから知らないんだ…だから。』

「良ければ聞かせてくれない？…あの戦争の事。」

『…サボ、エース、コアラ、お願い…二人っきりで話させて。』

まだ私達に聞かせるのは苦しいのかな？
あの戦争は、エースくんにとっては多くの大切な人達が奪われた戦争。

サボくんと顔を見合わせて、エースくんを連れて外に出た。

『…エースはまだ苦しいはずだから…。』

「それに、貴女もそうじゃない？」

『私は恐怖を覚えただけよ…ドフラミンゴに…。』

「…確かに得体が知れないわ…あの男…。」

『…話すね、ルフィの痛みを…。』