記憶の嘘5【サボ】 (ページ13)

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能力者ページ13

サボside

Aの手料理も食べたところで一足先に森へと向かった。

「あ、忘れてた。…おーい、ダダン！！」

「なんだい？！」

「俺達、ブルージャム一味をぶっ飛ばしちまったから仲間が来るかもしれねぇ！気を付けろー！！」

「「「えー！！」」」

俺達は、驚くダダン達を無視して森に入った。
やることは一つ！

『ごめん、お待たせ！』

「おせーぞ！A！！」

「家事やってもらってる人に対してそれはないだろ？」

「いつもわりぃ。…よし！行こうぜ、サボ！ルフィ！A！」

「待てよ、エース！！」

『ルフィ、早く！』

「お前ら置いてくなよ～！！」

「よし、あのデカイ魚だ。」

「A、上手く作ってくれよ！」

『任せて！！』

「俺、水は苦手だ…泳げねぇ。」

「何いってんだ？」

『…悪魔の実…そっか！金づちになっちゃうのよ！』

「大声出すな。…バレちまうだろ？」

『ごめん…悪魔の実は能力を得る替わりに海に…水に嫌われてしまうの。…よし、私も行くよ。』

「え？！珍しいな、Aが行くなんて…！」

『ルフィが行けないなら行かなきゃだし。いつまでも弱虫で守られてるなんてごめんだから！！…克服しなくちゃ…』

目を細めたA。

Aの過去についてはエースから粗方聞いていた。
知ってるなんてAは知らねぇけど。

「克服？怖いのかぁ？」

『…恐怖を感じちゃう…かな。』

「…ルフィのバカ…。そろそろ行くぞ。」

ルフィを抜いた三人でデカイ魚を狩った。
取ったもんが優先に食える…俺達のルール。

旨そうと言いながら涎を垂らしたルフィが此方を見てる。

俺は、尻尾をルフィにやった。

「甘いな、サボは。」

「いいじゃねぇか！」

俺達の弟になる男と、これからずっと一緒にいることになる。