記憶の嘘【サボ】 (ページ22)

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死神パート2 ページ22

サボside

あれは…鎌か？

武器ってこの事か？
だが、ヤバそうだな…あれ。

『我が声に答えよ。…吹き荒れ、暴風！』

鎌を一振りすると暴風が吹いた。
もちろん、部屋の中だ。

そして、Aはそのまま突進しようとしていた。

さすがに殺しはまずい！

俺は前に立ち抱き締めて、Aの鎌を止めた。

「もう大丈夫だ！…大丈夫だから…な？」

『サボ…私…』

俺は黙って抱き締め続けた。
たぶん、怒ったのは俺の怪我のせいだと思うから。

王様と名乗る奴は逃げ出そうとドアにいた。

だが、逃げられなかった。
コアラのパンチが飛んできたのだから。

あれはいてぇな？

「A！大丈夫だった！！」

『コアラ…大丈夫だよ！』

「…それは鎌か？…禍々しいが？」

『…禍々しいけど、一族の誇りなんです！』

「そっか…ま、Aが無事で良かった！」

「ごめんね！…もっとちゃんとしてれば…」

『コアラ、また組んでくれる？…頑張って力付けるから！！』

「A～！！」

コアラは泣いてAにしがみついた。
鳴き声はうるさいが…ま、良かったな。

だが、Aの暴走？…見覚えがあるんだよな？

なんでだ？

「サボ！後片付け行くよ！」

「え？あぁ！」

とにかく、ラルフ王国は無事に終わった。