記憶の嘘【サボ】 (ページ29)

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私の中の貴方ページ29

Aside

『……。』

私は、ある部屋の前に来ていた。
重いドアを開けた。

『お父さん、少しいい？』

「ん？なんだ？眠れないのか？」

『……そうじゃなくて。』

「なら、こんな夜更けにどうした？」

少しの間を取ってから、話始めた。

『実は、エースやルフィに会いたくて…もちろん、ここの事もサボの事も言わないけど…少し休暇をください。』

「………なるほどな。分かった…休暇をやろう。帰ってきたらルフィの話、聞かせろよ？」

『…お父さんのお土産はそれで十分ね。明日からいい？』

「明日からとは、また急だな。」

『早く会いたいんだもん！』

「…ま、仕方ないか。…無事に帰ってこいよ？」

『もちろんよ！』

翌日、小舟にて出航しました。
誰にも言わずにね？

「…誰にも言わずに勝手に出航したか。…全く、自由だな。」

「あれ？ドラゴンさん嬉しそう？」

「笑い事じゃないですよ！アイツが裏切り者になるなんて…」

「私が許可を出した。…懐かしい奴等に会いたいそうだ。」

「…懐かしい奴等…。」

サボは二人のペースに乗せられ、渋々納得した。