第四話 ページ5
魔法薬を入れたらしい。
目がトロンとしてきている。
「まあまあ、強力なものを使った。ずっとは使い続けることが出来ない。とりあえず、しばらくは眠っているだろう。その間にこの子の素性を調べないとな」
ルーピン先生は女の子をソファに横にして毛布を掛けた。
その時、フクロウがやってきた。
「どこからだ？」
ルーピン先生が手紙を受け取るとそこにはホグワーツの紋章が押してあった。開けてみると入学許可書と書いてある。
「この子のかな？」
「だとしたら、魔女か」
「うみ、ふくしまっていう名前なんだって。東洋人かな？」
「リーマスダンブルドアに手紙をかけ。そして、入学前に検査入院させろ。ベッドが空き次第連絡する。」
そう言ってマルフォイはいなくなった。
「私もそろそろ帰るね。ハリーを置いてきてしまっているし。それにしてもハリーと同じ年なんだね。私７歳くらいに思ってたんだけどね。何かあったらすぐに呼びにきてね。」
「うん。ありがとう。助かった。」
その後、ルーピン先生はダンブルドアとシリウスに手紙を書いた。
ダンブルドアからはすぐに手紙を返してくれて、明日にはルーピン先生の家に尋ねると返事が来た。シリウスには何か必要なものがあるかと帰ってきたので、うみちゃんが食べられそうなものを買ってきてくれるようにたのんだ。
「帰ってきたぞ」
とシリウスが帰ってきた。
「お帰り」
「うみちゃんって子はまだ寝てるのか？」
「うん」
リーマスはシリウスに今日あったことを話した。
「そうか。とりあえず、ダンブルドア次第だな。それまでは預かっておこう。」
「そうだね。今日はどうする？一人で寝かすわけにはいかないよね？いつ目覚めるか分からないし。」
「ここにベッドを二つ持ってくるか」
「ロコモーター」
と言ってシリウスが二つ動かしてきた。
リーマスは机を魔法で動かしている。
「よし、今日はここで寝よう」とシリウスが言った。
次の朝、まだ女の子は起きていなかった。
「まだ、起きないのか。すごい睡眠時間だな」
とシリウスが言った
「うん、だいぶ疲れただろうからね。自然に起きるまでこのままにしておこう。」
昼前になるとうみも目を覚ました。
リーマスが近づいて行って
「大丈夫？わかるかな？」
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作者名：sakura | 作成日時：2019年2月3日 11時
