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コリウス ページ29

​───疾風side


ご飯を食べてその後はタクシーに揺られて俺の家へ。

隣に座る嶺亜はなにか考えてるのかずっと外を見てる。


座席に放り出されて脱力した嶺亜の左手をそっと握ってみた。

急に触られたからビクッとしたけど振りほどくことも、力を入れることも、こっちを見ようともしない。


それが面白くなくて、優しく撫でてみたり指の腹で押してみたり、好き勝手に触ってみた。


嶺亜「やめろ馬鹿」

ようやくこっちを見てくれた嶺亜の顔は暗がりだけど赤くなっているように見えた。


馬鹿なんて口悪いのに手は振りほどこうとしないんだ。


『あ、運転手さんそこのコンビニで停めてください』

マンション前までの予定だったけど酒が飲みたいから予定変更。



嶺亜「酒飲むの?」

『明日遅いからいいかなって』

つまみと缶チューハイをカゴに入れて、明日の朝ご飯用のパンを吟味する俺達。


『新商品だって』

嶺亜「なに?」

『バターメロンパン』

嶺亜「うっわ、カロリーの暴力」


隣でクスクスと笑う嶺亜が可愛くて、外だというのにハグしそうになった。

危ない危ない。


嶺亜「ね、じゃがりこ食お」

『じゃがバタ?』

嶺亜「うーん……今日はサラダの気分」

じゃがりこ以外のお菓子も何個かカゴに入れていく嶺亜。


嶺亜「俺払うよ」

『やだ』

嶺亜「年上に払わせなさい!」

『やーだ!』

嶺亜「カードでお願いします」

『ねえ無理!』

嶺亜「ふはっ、何が無理なの」


スマートとは言えないけど全額嶺亜が払ってくれた。


店員さん俺達の会話聞いて笑ってたな…、恥ずかしい。

…→←…



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作者名: | 作成日時:2023年11月14日 1時

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