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ジ「うわー…めんどくさーい」
「自分のせいだからねー。眠くなる気持ちもわかるけど」
Aも授業中眠くなるんだー…。なんて当たり前であり当たり前であっちゃいけないことを思っているうちに、少し離れたところでAを呼ぶ声。
「はーい。…じゃ、頑張ってね。ちゃんと行くんだよー」
ジ「ハーイ…」
ヒラッと俺に手を振って、お母さんみたいなことを言いながら呼ばれた方に向かうAに手を振り返す。
……手。
さっき、手、どこから…。頭…。頭。髪の毛…揺れたんだよなぁ、…起きる時。頭。手。髪の毛揺れた。
風で、揺れたかと思ってたけど…。もしや？
じわじわとちょっと気持ち悪いかもしれない想像が浮かんできて、体温が上がるのを感じた。だって！頭！撫でられたかもしれない！好きな子に！
俺の頭をAが撫でたとして！俺はこんなにドキドキしてしまったのに、あの子普通過ぎないか！？俺と話している時は普通だった。…なら今は？
そう思い離れたところにいるAを見て見る。…うん。普通。いろい肌も白いまま。表情も普通だろう。ドキドキしちゃってんのは俺だけか！！まあそうだろうけどなぁ！
…ってことは普通にやり慣れたこと、なんだろうな。人の頭に触れる、なんてこと。兄弟とかいるのかなぁ。それで慣れたのかなぁ。
…それとも、彼氏か。あー…そうなのかもしれない。うわ、そうだとしたら…ちょっと、うん、しんどいかも。
意識してたか、なんかは分からないけど、スルッとそれを出来ちゃうくらい慣れたことで。それは彼氏で慣れたことかもしれなくて。…なんか、それをおすそ分けされたみたいな、感覚。
そんなこと一つでこんな盛り上がれるんだから、本当に単純になっちゃったなー。俺も。
こんなこと一つで感情を振り回していることにも、された行動の元のところにあの彼氏が存在があるかもしれないことにも。なんか、ため息が出る。
そのため息でふわっと机に置いていた紙が飛ぶ。
あー…俺、放課後職員室行かなきゃいけないんだった。めんどくさー…
…この紙が、Aからのラブレターとかだったらよかったのに。…まぁそんなことはあり得ないけどね。
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あるく(プロフ) - 初めまして。素敵なお話し拝読させて頂きました。他の天羽様のお話も拝読させて頂けたらと青い鳥の方にJC84…よりリクエストさせて頂いております。DMが送信エラーになった為、こちらにご連絡として記載してしまい申し訳ございません。宜しくお願い致します。 (8月22日 1時) (
レス) id: 5b729f761e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽
| 作成日時：2023年6月11日 3時
