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噛みしめるようにもう一度呟けばジェシーが小さく笑う。
ジ「いつも考えすぎなのかもよ？Aは。」
「そうかな」
ジ「そうだよ。だからパンクしちゃうんだよ」
いつのまにか止まっていた涙の跡を拭いてくれる。この人の前で何回私は慎太郎のことで泣いたんだろう。
「いつもごめんね」
少しの反省とたくさんの感謝を込めて言えばまた手が止まる。
ジ「いーの。聞くって言ったでしょ？」
微笑みながら言っているのに、修学旅行の時みたいに寂し気で、言葉が苦しそうで。何かあるなら話を聞きたい、と思ったけど、今の自分にそれをできる余裕もないから、のどで言葉が詰まった。
ジェシーは、言葉が詰まったことをわかってくれたようでまた、落ち着かせるように髪を梳いてくれる。その優しさでふと、思い出す。
「…なんで最近連絡くれないの？」
あの、修学旅行で部屋を抜け出して話したあの日から、ジェシーから毎日来ていた連絡がなくなっていた。昨日も、土日も連絡がなくて。自分のことで精いっぱいだったけど、生活の一部のようになっていたそれがなくて、心配だった。
ジ「え、あー…疲れちゃってて」
「…そっか」
ジ「むしろ今までが連絡しすぎてたよね。」
「ない方が心配になるくらいにはね」
ジ「心配？俺を？」
「いつも来てた連絡なかったら心配でしょ。疲れてるってだけならよかった」
ため息を吐きながら頭を抱えるようにうずくまるジェシー。急なそれに驚いてしまう。いつもは高い位置にあるジェシーの頭が今目の前にある。「疲れた」なんて口にしてうずくまったその頭に手を置いてみる。…意外と髪の毛柔らかい。
ジ「…そういうの、慎太郎にもしてたの？」
目線だけ小さくこちらを見る。首を振って否定を伝える。小さいころからされたことはあってもしたことってなかった気がする。
ジ「…あー！このままじゃ俺がダメ！」
私の否定を確認した後また黙ったジェシーにいつもしてもらってるように撫でたり髪を梳いたりし続けていたら突然立ち上がる。驚いて私の手はさっきまで撫でていた位置にそのまま。
ジ「…うん。目も大丈夫。さすがに次はでよ」
残された私の手を取って立ち上がらせる。引っ張られて立ち上がればすぐに離される手。…いつもならそのままなのに。先を歩くジェシーについて行き、教室の近くで小さく「頑張れ」って言ってくれたそれだけで頑張れるようなそんな気がした。
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あまは(プロフ) - よしのさん» 最高だなんて…ありがとうございます！もう少しで完結の予定ですが、それまでお付き合いいただけたら嬉しいです！ (2021年12月20日 0時) (
レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - シンプルに最高な作品に出会ってしまいました！！！ありがとうございます＾＾お身体ご自愛ください！ (2021年12月17日 11時) (レス) @page45 id: 2f2270aaf2 (このIDを非表示/違反報告)
あまは(プロフ) - hohoさん» 私もしばらく前に学生生活を終了した身なので記憶を引っ張りながらですが、そう思っていただけてすごくうれしいです！こんな作品ですが癒しになっているなら幸いです(笑)育児がんばってください！ (2021年12月16日 1時) (レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
hoho(プロフ) - きゅんきゅんを何処かに置いてきた私の癒しです笑。こんな高校生活送りたかったー！って思いながら育児頑張ります( ^ω^ ) (2021年12月15日 18時) (レス) id: 80be9b38a5 (このIDを非表示/違反報告)
天羽(プロフ) - ありありさん» 凄く嬉しいコメントありがとうございます！！すごく励みになります！また書きたいお話はあるのでしばらく後になってしまうかと思いますがジェシー落ちは書く予定ですので気長に待ってもらえたら嬉しいです！！ (2021年12月15日 14時) (レス) id: 13830d60cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽
| 作成日時：2021年11月7日 2時
