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「よしいくかー」と携帯をしまい歩き始める３人。…なんか限界。
「ごめん、私ちょっと休憩する。…あとから追いかけるからさ、先行ってて」
森「え？大丈夫」
「大丈夫。騒ぎ過ぎただけ。ちょっと休んだら連絡して追いかけるから。」
森「なら俺一緒いるから、心配だし」
…今慎太郎がいるのが一番困る。こっちに来た慎太郎を手の平でおさえる。これ以上来ないで、と願いを込めて。別にその願いが届いたわけじゃないと思うけど慎太郎はピタッと止まる。
「本当に大丈夫だから、先行ってて！…時間もったいないじゃん？」
思った以上に出た声に自分でも少し驚いてしまった。慎太郎も驚いたようで驚きと困惑が混ざった顔をする。
樹「本当に連絡しろよ？」
助け船のような樹の声。それに頷けば「ならいこ」なんて歩き出す。困った顔をしながら慎太郎と花もついていく。別に困らせたいわけじゃないけど、多分少し離れないと余計困らせてしまう気がしたから。
近くにあったベンチに腰掛けると正面に見える写真に写っていた観覧車。でっかいなー…乗ったら景色綺麗だろうなー…。
そういえば昔、森本家と一緒に遊園地行ったとき、こっそり親から離れて観覧車乗ろうとしたなー。でも、スタッフさんに止められて、結局乗れなかったやつ。
「一緒乗りたかったなー…」
絶対叶うことがないこと。だって慎太郎と花は正式に両想いなんだから。お互い気付いてないだけで。もう一度写真を開く。二人の関係を知っていて見るこの写真。どうやっても付き合ってるようにしか見えないくらい幸せそうで、対比的に私の表情が余計暗く見える。
「なんで一人なの？」
聞こえることの方がおかしい声がして顔を上げる。人に聞く前に自分が一人なことについて教えてほしいんだけど。
「ジェシーこそ、なんで一人？」
ジ「それは、別に…、いいでしょ」
ちょっと息が上がった感じ。小さく肩で息をしている。走ってきたの？はぐれたの？
「…はぐれたの？」
ジ「迷子じゃねーよ」
ドカッと隣に腰かける。私がした質問をそっくりそのまま返される。すごくまじめな顔で言うから、なんとなく目をそらしてしまう。
「ちょっと、疲れたから休憩？みたいな？」
ジ「一人で？泣きそうな顔して？」
「そんな顔してたかな」
ジ「してた。慎太郎たちは？」
「先行ってもらった。」
また、ジェシーが私の髪に指を通す。
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あまは(プロフ) - よしのさん» 最高だなんて…ありがとうございます！もう少しで完結の予定ですが、それまでお付き合いいただけたら嬉しいです！ (2021年12月20日 0時) (
レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - シンプルに最高な作品に出会ってしまいました！！！ありがとうございます＾＾お身体ご自愛ください！ (2021年12月17日 11時) (レス) @page45 id: 2f2270aaf2 (このIDを非表示/違反報告)
あまは(プロフ) - hohoさん» 私もしばらく前に学生生活を終了した身なので記憶を引っ張りながらですが、そう思っていただけてすごくうれしいです！こんな作品ですが癒しになっているなら幸いです(笑)育児がんばってください！ (2021年12月16日 1時) (レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
hoho(プロフ) - きゅんきゅんを何処かに置いてきた私の癒しです笑。こんな高校生活送りたかったー！って思いながら育児頑張ります( ^ω^ ) (2021年12月15日 18時) (レス) id: 80be9b38a5 (このIDを非表示/違反報告)
天羽(プロフ) - ありありさん» 凄く嬉しいコメントありがとうございます！！すごく励みになります！また書きたいお話はあるのでしばらく後になってしまうかと思いますがジェシー落ちは書く予定ですので気長に待ってもらえたら嬉しいです！！ (2021年12月15日 14時) (レス) id: 13830d60cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽
| 作成日時：2021年11月7日 2時
