口移ししないと出られない部屋 凄腕 ページ6
いかにも面倒くさいと言った表情で、頭巾の上から頭を掻きむしるその人。数える程度しか会った事ないけど、私は知っている。ドクササコの凄腕忍者さん…！！まさかこの人までここに来るとは予想外だった。
「あ、あの……」
恐る恐る声をかける。私を射抜くその視線が怖い。良い人だとは理解してても、怖いものは怖いから仕方ない。
「この部屋の仕組み、分かりますか…？」
「……いや。お前は知っているのか」
「はい、一応…。この部屋から出るにはあの看板の指示通りに動く必要があります。今回は……」
黙りこくった私を見て、凄腕さんは看板を見る。同じように固まって動かなくなってしまった。……見間違いだろうか、私には��口移し��という文字が見えた気がする。
「＿＿口移しか」
「なんかすみません、私なんかと…」
「何もお前が卑下する必要はない。俺も時間が惜しい。早く実行するぞ」
「えっ……はい…」
殺風景な部屋に置かれている一つの飴玉。恐らくこれを口移しするのだろうけど＿＿妙に緊張する。雑渡さんとはまた違った雰囲気を醸し出す方だから余計に。
ずっと俯いていた私の前に影が落ちる。凄腕さんが飴玉を口の中で転がす音が微かにする。でも私は正面を向くことが出来なかった。
「………A、俺に全てを委ねろ」
「！」
頬を掴まれる。何かを言う前に凄腕さんの唇が優しく押しつけられた。半ば強引に凄腕さんの舌が割って入る。器用に飴玉を私の口内に転がすと、凄腕さんはそっと離れた。
りんご味の飴玉は、コロコロという音を立てている。ほんの僅かに小さくなった飴玉を咀嚼しながら、凄腕さんを見た。
先ほどの射抜くような視線とは違う、動物を愛でるかの様な優しい眼差し。思わず見惚れていれば、凄腕さんの手が目を覆い隠した。
「……見すぎだ」
「あ……すみません」
手の隙間から見えた凄腕さんの表情は、あのりんご飴のように赤かった。
撫でないと出られない部屋 野村→←料理をしないと出られない部屋 中在家
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ツナマヨ(プロフ) - 更新お疲れ様です！リクエストなのですが尊奈門であーんをしないと出られない部屋をお願いします (3月1日 23時) (
レス) id: 4e6b57cb3e (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リクエスト失礼します。高坂陣内左衛門で媚 薬お願いします！ (2月4日 18時) (レス) @page46 id: 09b330d235 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - 返信遅れてすみません｡ (1月19日 18時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - わざわざ教えてくださりありがとうございます｡ (1月19日 18時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの作兵衛(プロフ) - 幽霊さん» 「閉じ込められた…？」になっております。ログインされてないと閲覧出来ないのでログインする事を推奨しています🙇 (1月13日 7時) (レス) id: 8a20bca9f6 (このIDを非表示/違反報告)
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