キスマをつけないと出られない部屋 錫高野 ページ38
神奈川弁？ってなんですか難しいです。でも与四郎書きたいから仕方ないよね(?)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
目の前で私の頭を撫でている人物はとても留三郎に似ている。留三郎ではない事は確かだけど、まるで留三郎が変装したみたいで。
「いさしかぶりだなぁ、A」
「本当、久しぶりだね。あの…頭を撫でるのを止めて貰っても…？」
「あんで？おらー、やだよ」
「……恥ずかしいから」
「＿＿これからもっと恥ずかしい事するのにか？」
ほんの僅かに感じた冷たい空気に思わず与四郎さんの手をはたく。与四郎さんはふっと笑うと私を引き寄せた。
「めんこいなぁ。でもコレをしないとオラたち出られないんだべ？」
与四郎さんがチラリと見た先は看板。嘲笑うかのように私達を見下ろす看板には、��キスマをつけないと出られない部屋��と書かれていた。
「………わかった」
「お、潔くて助かるべ。あんきしてくれてもいーだよ。オラ、Aの嫌がる事はしないから」
与四郎さんは小さく息を吐くと私の首筋に口元を近付けた。呼吸をするたびにゾワりとした感覚が走りもどかしい。気を間際らそうと手のひら握り締めれば、自分の爪が食い込んだ。
「んっ……いたッ」
チクリと走るその痛み。顔を歪めれば上から笑い声がする。痕が付いたであろう箇所をさすっていれば、その手を与四郎さんに掴まれる。
「オラ、ずっと思ってたけど………Aの事、やっぱし好きだ」
「へっ…？」
「なんでもないべ。今のはオラの独り言」
聞き間違いでなければハッキリと聞こえたその単語。与四郎さんの台詞が脳内で右往左往とする。カァァっと頬に熱が集まると同時によく分からない汗も出る。
固まってしまった私を見て、与四郎さんはまた笑うと私の腕を掴んだ。
「あるって帰ろう」
扉を開けた先は馴染みのない景色が広がっている。既に空は橙色で、それが黄昏時だとすぐに理解した。
「＿＿＿オラはずっと、Aの事を想ってる」
腕を引かれた状態でポツリと呟かれる。そんな事言われても、私はどうすれば良いか分からない。開いた口からは息しか漏れなかった。
擽らないと出られない部屋 尾浜＋久々知→←水着を着ないと出られない部屋 尾浜＋久々知
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツナマヨ(プロフ) - 更新お疲れ様です！リクエストなのですが尊奈門であーんをしないと出られない部屋をお願いします (3月1日 23時) (
レス) id: 4e6b57cb3e (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リクエスト失礼します。高坂陣内左衛門で媚 薬お願いします！ (2月4日 18時) (レス) @page46 id: 09b330d235 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - 返信遅れてすみません｡ (1月19日 18時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - わざわざ教えてくださりありがとうございます｡ (1月19日 18時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの作兵衛(プロフ) - 幽霊さん» 「閉じ込められた…？」になっております。ログインされてないと閲覧出来ないのでログインする事を推奨しています🙇 (1月13日 7時) (レス) id: 8a20bca9f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
