首筋を舐めないと出られない部屋 大木+野村 ページ29
リクありがとうございます
大人げなく喧嘩をしているお二人。私は巻き込まれないように角の方で三角座りをしていた。何だか文次郎と留三郎を見ているよう…そんな事を考えながら傍観に徹していた。
「A!!!」
大木先生の大きな声はこの部屋でとても反響する。野村先生が小声で何か言っていたような気がしたが、この距離では分からなかった。
「こっちに来い」
「ダメです。Aさん、私の元へどうぞ」
二人はじっと見つめてくる。どっちを選べなんてそんな酷なこと、私には無理だ。選べませんと答えれば眉間に皺を寄せる大木先生。
「Aじゃないと駄目なんだ」
……だろうな。今回のお題はこの二人同士でやるとなったらかなり絵面が酷い。でもかと言って、される私の気持ちも考えて欲しい。
「……どうしても、ですか?」
「どうしてもです。早めに終わらせましょう」
「カッコつけんな」
「煩いぞ大木雅之助」
「……大木先生、野村先生」
不思議そうにこちらを見る二人に私は口を開いた。
「意地悪しないで下さいね……?」
その言葉を聞いた途端、大木先生は胸を抑えて蹲り、野村先生は顔を覆い隠し天井を仰いでいた。
「なんだ……尊すぎて辛いというのはこういう事を言うんだな」
「……私は約束します。さぁ、おいで」
野村先生に手を引かれる。私の顔を覗き込んだ大木先生は、そのまま私の首筋に噛みついた。一瞬の痛みと共に首筋をゆっくりと舐められる。
反対側も野村先生が同じように舐めてきた。舌先と肌が触れるか触れないかの瀬戸際を責められとても擽ったい。
「んっ、意地悪しないって言ったじゃないですかぁ…!」
「儂は言ってない」
「意地悪はしてませんが」
二人が話すたびに息が直接首にかかる。それすらもわざとやっているのではと疑いたくなるぐらいに。ギュッと二人の服を握り締める。シワシワになった服を気に留めず、強弱をつけて舐められた。
気付けば解放されていて、また最初のように喧嘩をしている二人。何だか私絡みの喧嘩をしている様に見えたが気のせいにしておこう。
のそりと立ち上がる。私の視線に気付かないほど喧嘩に熱中している二人はどこか楽しそうだ。微笑ましい(?)光景に笑みが溢れた。
手合わせしないと出られない部屋 雑渡→←愛してるゲームしないと出られない部屋 諸泉
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ツナマヨ(プロフ) - 更新お疲れ様です!リクエストなのですが尊奈門であーんをしないと出られない部屋をお願いします (3月1日 23時) (レス) id: 4e6b57cb3e (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リクエスト失礼します。高坂陣内左衛門で媚 薬お願いします! (2月4日 18時) (レス) @page46 id: 09b330d235 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - 返信遅れてすみません。 (1月19日 18時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - わざわざ教えてくださりありがとうございます。 (1月19日 18時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの作兵衛(プロフ) - 幽霊さん» 「閉じ込められた…?」になっております。ログインされてないと閲覧出来ないのでログインする事を推奨しています🙇 (1月13日 7時) (レス) id: 8a20bca9f6 (このIDを非表示/違反報告)
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