接吻しないと出られない部屋 七松+立花 ページ3
リクありがとうございます
邪悪な笑みを浮かべて接近する二人から逃れるはずもなく、私は壁に追い詰められていた。
「A!私と接吻しよう!!」
「いいや、聡いAならこの私を選ぶ。そうだろう?」
「ええっと……」
グイグイと距離を詰められ完全に包囲される。どっちを選んでも地獄な気がするの私だけ?ここを上手く凌ぐには、この二人に主導権を握らせては行けない気がする。だとしたら__。
「私からする……じゃ駄目かな」
丸い目を更に丸くする小平太、少しだけ驚いた様子の仙蔵。意外な提案だったのだろうか。仙蔵は顎に手をやって考えている。
「私は全然構わん!ならしてくれ!」
小平太はそう言うと私の身長に合わせて屈んでくれた。さり気なく気が遣えるところ、ホント狡い。私がそっと小平太の頬に手を当てれば嬉しそうな表情になる。不覚にも可愛いと思ったのは内緒。
そっと小平太の唇に自分の唇を重ねる。少しだけ乾燥している彼の唇は、水気を求めて甘噛みしてきた。後頭部に手を回され、ガッチリと固定される。助けを求めて小平太の後ろにいる仙蔵に目線を移す。
「小平太。そろそろAを__」
「?!んっ、まって……こへ…」
まるで仙蔵に見せつけるかのような熱い接吻。痺れを切らした仙蔵が小平太の頭をはたけば、悪気のない顔で小平太は飛び退いた。
「悪い悪い!」
「長すぎるぞ」
「……あ、ありがとう仙蔵」
礼を言った私を一瞥して、仙蔵は私の正面に立った。腕組みをする仙蔵は、小平太の様に屈む素振りを見せない。
「仙蔵……届かないから屈んで欲しい…です」
「Aからしてくれるのだろう?」
一向に屈まない仙蔵を見て私は諦めた。背伸びして仙蔵の首に手を回す。仙蔵を引き寄せるかの様に接吻をすれば、それに応えるかの様に腰に手が回った。
仙蔵の端正な顔が目の前にある。気まずくなって目を逸らせば、視界の先に小平太が胡座をかいて座っていたのが見えた。
「A、仕切り直しだ。もう一度私とやろう!」
「はっ?!何言って__」
「すまないが小平太、それは出来そうにない。Aは私としたいらしい」
「なら無理にでもするか」
空気が変わる。二人の間に火花が散っているように見えた。立ち上がった小平太よりも早く私は仙蔵を振り切り、そのまま部屋を飛び出た。
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ツナマヨ(プロフ) - 更新お疲れ様です!リクエストなのですが尊奈門であーんをしないと出られない部屋をお願いします (3月1日 23時) (レス) id: 4e6b57cb3e (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リクエスト失礼します。高坂陣内左衛門で媚 薬お願いします! (2月4日 18時) (レス) @page46 id: 09b330d235 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - 返信遅れてすみません。 (1月19日 18時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - わざわざ教えてくださりありがとうございます。 (1月19日 18時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの作兵衛(プロフ) - 幽霊さん» 「閉じ込められた…?」になっております。ログインされてないと閲覧出来ないのでログインする事を推奨しています🙇 (1月13日 7時) (レス) id: 8a20bca9f6 (このIDを非表示/違反報告)
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