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第53話 自覚 ページ15

何ていうかユウらしい手紙でなんか安心した

「やっと読めましたね?」

「情けないことにね」

苦笑しか返せないな

「情けなくなんてナイデス。……あの、バレーやりませんか」

「!!」

「手紙にありましたよね。辞めないでくれって」

「そうだけど……」

確かに手紙にはそう書いてあった。なら、俺はまた始めてもいいのか……?

「零さん、明日しましょうヨ。……僕と一緒に」

「月島君と一緒に?」

コクンと頷く。その言葉に嬉しくなる自分をはっきり感じた

「あ、イヤなら別にいいですけど……」

「嫌だなんて思ってねーよ。むしろ嬉しい」

「じゃあ……!」

「あぁ、決めた。明日からまた始めるよ。3年のブランクあるけどね」

レイとしてのために運動はやってきてるけどボールに触ってないからどうなってる事やら

「大丈夫デショ」

「どっからその自信が出てくる」

自然と2人で笑っていた

今更だけど、月島君のお蔭だよな……

俺がアノ時を乗り越えられたのも。バレーをしようと思えたのも

「月島君」

「?なんですか」

「ありがとな。月島君のお蔭だよ」

「!!ぼ、僕は別に何も……」

「それでも俺が言いたいから。ありがと」

「ドウイタシマシテ」

何か、高校1年生だからか後輩だからか可愛い

そう思ってたらいつの間にか頭を撫でてた

「!?な、何してるんですか」

「あー、つい?」

顔をそむけながらも払ったりはしない所がまた可愛い

「なぁ、今日もこの部屋に寝に来る?」

「多分……高確率で」

「了解。じゃ、待ってるよ」

「僕は1回下の階に戻りますね。多分そろそろ黒尾サンとかがうるさくなりそうなので」

あ、もう9時になるのか……確かにテツやコウがうるさそうだ

「そうだね……頑張れよ。俺は台本の残りをパパッと呼んで武ちゃん先生にでも言いに行こうかな」

「!……そうしてください」

そう言って月島君は部屋を出て行った


なんだか彼に話してすごく楽になった。話したのは正解だった

けど可愛く見えるのは俺の錯覚か?

……少女マンガの作者だから言うケド、こんな感じの主人公の心境にあった気がする…


え、俺まさか……月島君に……惚れちゃった?

確かに可愛いけど……って、この思考がアウトなんじゃ!

……まぁ、恋愛に性別は関係ないと思ってるケド……けど!

ヤメヨ。今は考えずに台本読も…

*********
自覚?っぽくなりましたね!

これからどうなっていくのでしょうか!!

第54話 貴方の 月島side→←第52話 手紙



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はにゃはにゃ - 鈍感ツッキーと、ワケ有り主… ほぅ……めっちゃええやんけ…応援してますです!ふぁいとぉ〜♪ (5月5日 16時) (レス) @page14 id: 5fa05c04a7 (このIDを非表示/違反報告)
琉翔(プロフ) - 読んで頂き有難う御座います!ゆっくりな気まぐれ更新な僕ですがこれからもよろしくお願いします! こんな所にですが作者のセリフを書かせて頂きました!皆様もどうぞご自由にお書き頂ければ嬉しいです! (2017年12月15日 22時) (レス) id: 21f6e7f93d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琉翔 | 作成日時:2017年9月7日 18時

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