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Story40 「遅い汽車」 彩side ページ21

ミシア「あなたたちって、なんだか楽しそうね」


そう言いながらミシアは、私たちを食堂に案内した

食堂に着くと、壁に貼ってある地図を指さした

最初は、土地をグルっと取り囲んでいる線路を指さした


ミシア「シンデレラ特急は、うちの敷地内をグルっと走って、

街を通り過ぎて、この城まで行くようになっているの。」


ミシアの指は、敷地内の南の方にある城をさす

まるで中世の古城のようなムードの城だった


ミシア「古く見えるように造ってあるけれど、ラングが建てさせた城よ。

ここで私がモデルをして、ラングは絵を描いたの。そのあとは、私にプレゼントしてくれたのよ。

だから自由に使ってるの。尖塔が高くてどこからでも見えるから、

街の人たちは、『シンデレラの城』って呼んでいるわ。ここがシンデレラ特急の終点で、

また街を通って、うちの敷地内を一周して、この家に戻ってくるようになってるの」

若武「一度、乗せてください。事件の起こった現場は、見ておいた方がいいと思うので」

ミシア「いいわよ。シンデレラ特急は、この党で管理しているの」


そう言いながら、この館の端にある等を指さした


ミシア「いつもはコンピューター制御で、無人で動いているんだけれど、

ここにコントロール室があって、緊急時には発進や停止、

スピードの切り替えなんかを手動でできるのよ」

黒木「この地図で見ると、街には駅がいくつかあるけれど、この家のそばにはありませんね。

あなた方は、どうやって乗っているんですか」


ミシアはおかしそうに笑った


ミシア「それはね」


部屋の隅まで行き、そこにあったドアを開ける

その向こうはベランダになっていて、そこに線路が敷いてあった

ちょうど汽笛の音が響いて、シンデレラ特急がすべりこんできた

とてもゆっくり動いていて、そのベランダから飛び乗ろうと思えば、できるくらいだった


ミシア「この館は、1階のどの部屋からでも、シンデレラ特急に乗れるようになっているの。

館内を通るときには、『動く歩道』より遅い速度にされているから、誰でも乗ることができるわ。

だから駅は、いらないのよ」


ほんとにテーマパークに住んでいるみたい。私たちはただじっとその地図を見つめた


ミシア「あら、ちっとも食べ物が出ないわね。ちょっと台所を見てくるわ。

ついでに着替えてくるわね」


私たちは、誰もが大人しくうなずいて、でていくミシアを見送った

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月姫(プロフ) - ユユ さん» お気遣い、ありがとうございます! (2018年3月26日 0時) (レス) id: 1d969ac1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ユユ - やっぱり、面白いですね!最高です!!更新頑張ってください!でも、けして無理は、しないでくださいね! (2018年3月26日 0時) (レス) id: c72fefc4c8 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - ユユさん» いつもコメントありがとうございます!励みになります! (2018年3月19日 21時) (レス) id: 0b4b9a8bd2 (このIDを非表示/違反報告)
ユユ - 続きが、とても気になります!更新頑張ってください!次の更新、楽しみに待ってます!! (2018年3月19日 21時) (レス) id: c72fefc4c8 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - ほんと、亀更新ですみません! (2018年3月3日 8時) (レス) id: 0b4b9a8bd2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月姫 x他1人 | 作成日時:2017年10月23日 14時

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