4輪 ページ6
偵察2日目
俺は例の男の妻の浮気調査を行っていた
「ふふ、そないなこと言われてもなぁ…?」
「えー、いいじゃねェか、奥さん」
「でもなぁー、ふふふ」
店の前で若い男と腕を組み、妖艶に笑みを浮かべる依頼人の妻
写真と比べると若干若さは薄れているが、それでも綺麗という部類に入るだろう
2人の様子を気づかれないようカメラに収める
__さて、ここがどこかというと
「おにぃさん、ウチの店寄っていってェや」
「いぃや、わっちのとこに…」
地下都市『吉原』
男は天国、女は地獄と呼ばれるこの都市で、女がやること
言わずもがな、ひとつしかない
「ほんなら…今日はたぁっぷり、お仕えしてやらんとなぁ…?ふふふ」
『奉仕』
その言葉が頭に浮かぶ
2人が店の中に消えていくのを見て、その店に近づく
[一華]と書かれた看板を確認し、一度地上に戻った
3日、4日と過ぎ、偵察5日目
今日は女が出てくるのを待ち、声をかけた
「ここは、今日は開いてますか」
女はこちらを見、息を呑んだ
「え、えぇ、やっております」
「そうですか、じゃあお嬢さんを指名したいのですが、よろしいですか?」
「あ、あら、ほんまに?お嬢さんやなんて…うれしいわぁ//」
顔を赤らめ、はにかむ
「じゃあ、案内しますね、どうぞお入りくださいませ」
「ありがとうございます」
俺の手を掴み、先を歩く
しばらく歩き、ある一室に入れられた
「どうぞ、お座り下さいな」
茶が2人分入れられ、急須を置こうと女が後ろを向いた隙に女の方の茶に睡眠薬を入れる
生憎そういった行為をする気はない
女は茶を一口飲み、とろんとした目でこちらを見、
「ほんで…今日は、どないいたしましょぉか」
ふふ、と笑う
そうやって男を落としてきたのかね
「えぇと…まずは、軽い世間話からでもどうでしょう?」
「そうですかぁ?ほな、そうしましょうか…」
若干不機嫌そうな顔でそう言う
「じゃあ…まずはお嬢さんの恋愛経験から聞くとしましょうか」
「あら、そういうこと聞くんは失礼とちゃいます?」
「あぁ、失礼。何分こういったことには慣れてないもので」
時間を稼げ
「あら、そうなん?」
「お恥ずかしながら…なので、お嬢さんにおまかせしようかな…と
…だめ、ですかね」
「…っ、い、いえ、大丈夫です」
化粧の上からでもわかるほど顔を赤らめ、目を逸らす
「よかった…じゃあお嬢さん、まずは___」
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たじま太郎(プロフ) - 燐さん» http://uranai.nosv.org/u.php/novel/totetumona1/ パスは下の名前だけ! (2018年7月14日 17時) (レス) id: cf213f116d (このIDを非表示/違反報告)
たじま太郎(プロフ) - 燐さん» おけまる (2018年7月14日 17時) (レス) id: cf213f116d (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - たじま太郎さん» ...お願いしてもよろしいか? (2018年7月14日 7時) (レス) id: 33ba259d9b (このIDを非表示/違反報告)
たじま太郎(プロフ) - 燐さん» せやな!どっちつくる? (2018年7月14日 1時) (レス) id: cf213f116d (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - たじま太郎さん» だっ大丈夫だよ!!!!覚えてるよ!さ、ちゃっちゃとやんないと運営さんから注意されちゃうよ!!!! (2018年7月13日 23時) (レス) id: 33ba259d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燐 | 作成日時:2018年3月19日 9時