星月夜に哀愁を【銀魂】

14輪 ページ21

現在時刻：午後3時


現在地：万事屋


状況：


土「…」


銀「…」


「…」


非常に、重い



あの場で銀時に捕まった後、強引に腕を引かれここまで連れてこられた


俺のもう一本の腕を掴んだままの真選組も一緒で


銀「…全部話してもらおうか、Aちゃん」


「…全部って、何を」


銀「そりゃあお前、じょうi((ﾓｺﾞｯ!?」


その先の言葉を遮るため、銀時の口を塞いだ


土「…あ？」


「…いや、なんでもない」


俺が攘夷戦争に出ていたことがこの警察にバレてみろ


俺は間違いなく牢屋に入れられる


見るからに世界信用してない顔してるし←


何言っても断固として意見変えないタイプに見えるし


要するに


(面倒起こしたらブチのめす…((ｷﾞﾛ)


銀(ひいいィィィ…ッ)ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ


少し睨みを効かせれば、銀時は顔面蒼白になりガタガタと震えだした


土「…おい」


「…なんだ」


真選組がこちらを向き、瞳孔の開いた目で俺を見据えた


土「お前と万事屋は知り合いなのか」


「…ああ、まあな」


土「なら、お前も攘夷志士か？」


「…は？」


こいつ今なんて言った？


「俺が、攘夷志士？」


まさか


チラッ


銀「」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ


ええ…


「銀と((銀「ごめんなさい」…」


つまり、元攘夷志士であることをバラした銀時の(せいで)知り合いである俺まで疑われている、と


何してくれてんだ


いっその事全部話すか


でもこいつ話通じなさそうだからな…


嘘ついて後でバレても面倒くさいし


はてさて、どうするか…


土「…おい」


ふと声のした方を向けば、先程よりも瞳孔の開いた目と目が合った


土「聞いてんだよ。それとも何か？黙ってるのは言えない事情でもあんのか？」


うわぁ…めんどくせ


「…こいつは同じ寺子屋に通ってた幼馴染だ」


土「ほう？」


「…寺子屋を出たあとはお互い離れ離れ。ついさっきとても感動的とはいえない再会を果たしたところだ」


土「なるほどな…じゃあ、お前は攘夷志士ではないわけだな」


あら、案外あっさり信じたな


「まあな。この通りほら、刀も持ち歩いていない」


するとこいつは俺を疑わしげな目で見たあと、バツが悪そうに口を開いた


土「…確かにそうだな」


これ以上ここにいても無駄だろう


「…用が済んだなら帰ってもいいか。仕事があるんでな」









．









銀「えっお前働いてんの!?」






「当たり前だろ」

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