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13輪 ページ20

その日、俺はかぶき町を散策していた


特に何をするという宛もなく、のらりくらりと歩いていた


良い店を見つけては顔を覗かせたり、甘味屋に寄って団子を食べたり


お茶を飲みながら、隣に座ったご老婆とたわいもない話をした


今日も今日とて、江戸は平和である


雲ひとつない晴天を見上げ、そんなことを思う


そろそろ帰ろうかと腰を上げ、大通りへ出た


先程よりも騒がしく、サイレンの音がする


何かあったのだろうかと、音のする方へと目を向けた


刹那




ドガァァァン!





「…は」


凄まじい轟音と爆風が俺を襲った


身を翻し、路地へと隠れる


恐る恐る、大通りを見ると


「…あぁ」


ビルが、炎をあげていた


「…テロ、か?」


炎の前に、見知った黒い制服が幾つか見えた


ここは、行っほうがいいのか


いや、でも


(関わりたくねぇなぁ…)


すると、建物の中から男達が飛び出してきた


「うおぉぉぉぉらぁぁぁ!」


あぁ、攘夷浪士か…


正面から突っ込むとか…馬鹿なのかあいつら


最近の後輩は本当に…


そんなんで真選組を出し抜けるわけないだろう


ほら、すぐ斬り合いに…


土「!しまった!」


えーーーーーーー←


なんで通してるのーーー?←


あんなペーペーな奴ら止めなきゃお巡りの機能果たしてないじゃーん←


ほら1人こっち来ちゃってるよおい


…あれ、え、待てこれ俺に視線向いて…


攘「どけェェェェェ!」


周りの人々は悲鳴をあげながら逃げ惑う


あーーー


ここで斬ったらあいつらに目つけられるよな…


でもこのまま知らないふりするのもな…


と、考える間に攘夷浪士は目の前


「…めんどくさいな」


俺は浪士に向かって右に避け、懐に入った


「…ガラ空き」


ドスッ


思い切り肘を曲げ、男の鳩尾に肘鉄を喰らわせた


攘「…かは……ッ」


ドサリと男が倒れ、俺はそいつを支えた


そして持ち合わせていた襷紐で男の両手首を縛る


あとは向こうで呆然としている真選組の元へ男を引きずり


「…これ、お願いします」


預けて終了


(…帰るか)


そう思い歩きだそうとしたとき


ガシッ


何者かに腕を捕まれ、動きを封じられた


振り向くと、いつの夜か出会った黒髪の警察官


土「…おい待て、話がある」


…どうやら怪しまれたらしい


めんどくさいなと思いつつ、もう一方の手首を掴んでいる腕を辿る


銀「…よお、久しぶりだなァ…A」


今日は無事に帰途に着けるだろうかと心配になった

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たじま太郎(プロフ) - 燐さん» http://uranai.nosv.org/u.php/novel/totetumona1/ パスは下の名前だけ! (2018年7月14日 17時) (レス) id: cf213f116d (このIDを非表示/違反報告)
たじま太郎(プロフ) - 燐さん» おけまる (2018年7月14日 17時) (レス) id: cf213f116d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たじま太郎さん» ...お願いしてもよろしいか? (2018年7月14日 7時) (レス) id: 33ba259d9b (このIDを非表示/違反報告)
たじま太郎(プロフ) - 燐さん» せやな!どっちつくる? (2018年7月14日 1時) (レス) id: cf213f116d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たじま太郎さん» だっ大丈夫だよ!!!!覚えてるよ!さ、ちゃっちゃとやんないと運営さんから注意されちゃうよ!!!! (2018年7月13日 23時) (レス) id: 33ba259d9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年3月19日 9時

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