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逃げる兎と追う狗と 弐 ページ12
「……首領、済みません。獲物を逃がしてしまいました」
「良いよ良いよ。芥川くんは頑張ってくれたし、殺られた部下は幻覚だったみたいだし。
それに一応、組合の手には渡ってはいないみたいだしね」
幻覚……？では最初から僕はあの子兎の異能に囚われて居たと云う事だろうか
嵌められていたなんて、思いもしなかった
確かに頬に掛かった血は、足下を紅く染めた薔薇は、無残に転がっていた死体は、全て、全て偽物だったと云う事なのか
怒りに我を忘れそうになる
また、負けて仕舞った。之ではあの人に認めて貰えない
「おうい、芥川くん聞いてる？
……それでね、あの兎ちゃんと人虎を如何しようか決めかねていてね」
「……鏡花を、放ち、必ずや捕らえてみせます」
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コックリさん - とっても、良かったです!更新頑張ってください！ (2016年5月31日 19時) (
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作者名：千本桜 | 作成日時：2016年5月18日 17時
