危機の始まり ページ13
「A、ここのスイーツおいしいのよ?」
「へえ……今度、一緒に食べに行かない、皇?」
「いいわよ!何時ぐらいにする?」
「……今週末どう?予定ないし」
「わかったわ」
私は今日、チェイン・皇と一緒にいた。
「皇、人狼局ってどんなことしてるんだ?ずっと、気になってたんだが」
「ん?例えば……情報収集とか、時々敵の計画を阻止したりするわね」
「そんなことするのかぁ。いいな、存在希釈。カッコイイ」
「そう?でも、失敗したら、この世界から存在が消えちゃうことがあるから、万能って言うわけじゃないわよ」
「そうなのか…」
「そういうAはどうなの?血界の眷属は、回復能力があるんでしょ?」
「まあ、ある。それに、私は………!!」
私はいいかけて、止まった。
「どうしたの?」
「い、いや、なんでもない。回復能力も万能ではないよ」
「そうなんだ。万能なものなんてそんなに無いわよね」
「ああ…その通りだよ」
私は努めて笑顔を作り、返事をした。
「あ、そういえば、唐突かもしれないけど、Aとあのクソ犬って、どういう関係なの?」
「クソ犬?……あ、ザップのことか。別に、ただの知り合いさ。助けて助けられたって感じ」
「助けた?助けられた?何かあったの?」
「いや、たまたまザップとお師匠さんが修行してるときに出会ってね。空からザップが落っこちてきて、怪我の手当だけだよ」
「ふーん……Aは何から助けてもらったの?」
「…………」
「A?」
「私は……」
prrrrrrrrrrrr……!!!
私がいいかけたとき、携帯が鳴った。
「はい。K・K?どうしたの?」
わたしがで電話に出ると、K・Kは焦った声でいった。
『A!?今空いてる?』
「ええ、まあ」
『急いでヒープス通りのタワーに来て頂戴!!!』
「何かあったんですか」
『そうよ。ザップっちたちがタワーの中に入ってから、もう一時間以上たったけど出てこないのよ!!!』
「ザップが?レオナルドやツェッドも?」
『いいえ。レオっちは…………僕は危ないと言われたんで、K・Kさんと待機してました』
「眼でなにか見える?」
『それが……』
「はっきり言って!!!」
私は声を荒げていった。
『な、中には血界の眷属が大量にいて……ザップさんたちは、捕まってます…!』
「……っ!」
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作者です。
女子群、書いたけど、変じゃないかな?
ちょっと不安。とくに、チェイン。
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わごむ - 好きです(唐突の告白) (2020年5月20日 5時) (レス) id: 37d509fa97 (このIDを非表示/違反報告)
とき(プロフ) - お気に入り登録ありがとうございます!!まだまだ頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年5月31日 19時) (レス) id: 16eb3c1efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とき | 作成日時:2018年5月30日 17時