FirstOrder～指名しても良いですか？～ (ページ4)

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第３話ページ4

私は、そのSさんが来るまで部屋の掃除や身だしなみを整える事にした。

そんなことをしていると、来るように指定した時間になった。

ピーンポーンとチャイムが鳴り、玄関に向かった

｢はーい｣
とドアを開けた

そこに立っていたのは、黒髪のキレイな顔立ちをした一人の男性。

｢ご指名ありがとうございます！“S ”こと志麻です。これからよろしくやで。｣

...はい？
今、なんて言いました？
この人。

私は、ドアを閉めた

外からは、なんで、閉めるんやー！と声がする

どうして、あの、有名な歌い手さんグループの浦島坂田船の志麻さんがここにいるわけ？

きっと、同姓同名の男性だ。

うん、この世界には自分と似てる顔の人が何人かいるらしい。

だから、その1人だ。

私は、深呼吸をすると
｢先程は、失礼致しました。｣

男性は、

｢いや、大丈夫やでー。｣

と笑って言った。

私と男性は、リビングに行きソファに向かいあわせで腰をかけている

｢なぁ｣

シーンとした沈黙の時間を破ったのは男性だった。

｢は、はい！何でしょうか？｣

｢桜で良いんだよな？｣

｢はい、そうですよ。...あの｣

｢ん？｣

私は、本当に浦島坂田船の志麻さんなのか確かめる事にした。

｢志麻さんって、あの志麻さんですか？そっくりさんとかでは無いですよね？｣

｢そうや。｣

とはっきり言った。