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Aside
いつもと違うベランダから壁を伝って屋根へ登る
俗に言う母屋的な所だから敷地内だと1番高いし多分安定してる
インカムも外してポケットに入れておいた。
あれからどれくらい経ったのかは分からない。
煙草を吸いながらただ呆然と街を眺めていたから
｢ここに居ったんか｣
声をかけられて気がついた、ここへ来た時とは違う空の様子に
そして無意識に周りの音を遮断していた事も。
比較的高いところと言える位置にあった太陽は姿を消して今は月明かりが照らし始めている。
……迷惑、かけたかな
振り返らずに答える
声の主を把握したと同時に煙草の火を消す。彼は煙草が嫌いと聞いた。
『……ゾムさんですか』
zm｢流石に俺らの声も覚えたか、みんな探しとったで｣
『すみません、連絡入れるのでもう少ししたら戻ります』
zm｢…帰ってこーへん気するから俺もここに居るわ｣
『ゾムさんもお人好しですよね、俺なんかの相手してくれて』
zm｢俺に勝った部下やぞ！構うも何も当たり前や｣
『はは、そういうところです。こんな時代なんですから他人に深い思い入れなんて作らない方が身のためですよ』
zm｢お前は俺らのこと大事に思ってないんか｣
『そういう訳じゃありません。忠誠を誓った御国の総統様と幹部様ですから、貴方達を失えば当分は……。
しかしゾムさんは私に思い入れをしない方がいいですよ、自分より強いだけの部下なのですから。』
zm｢確かにAは部下やけど同じ幹部やし仲間やねん。大事に決まっとる。
あー、インカム越しのあいつらうるさ。返事しとくか｣
zm[こちらゾム。Aなら居った、なんならいま目の前におるから安心せい。しばらくしたら俺と一緒に行くと思うから待っとけ、以上。]
……"一緒に行く"か
『1人では帰してくれないんですね』
zm｢当たり前。1人は寂しいからな｣
『そうですね。寂しくて…冷たくて。』
zm｢でも人間って不思議よな、1人は寂しいのに"一人で居たい"って感情が出てくんの。｣
『人間は分からないですから。この星で1番発達している種族なのにほか生物と変わらない謎を持ってる。なんならそれ以上に』
なぜ紅髪が生まれたかは分からない。ただしその生命体は人間と同じ器官を持った生命体から生まれる。
私のように人間から生まれるものだって少なからず居る。
──先生なら､分かるんかな。
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ゆきみだいふく(プロフ) - 更新停止していますが応援してます！とても面白いです。頑張ってください！ (2021年4月4日 0時) (
レス) id: c9684e4af6 (このIDを非表示/違反報告)
千菜 - お話しがとても面白くて一気に読みましたこれからも応援しております！！ (2020年7月3日 0時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎ | 作成日時：2019年12月14日 16時
