検索窓
今日:6 hit、昨日:16 hit、合計:907 hit

3日目 ページ5

女と目が合ったまま止まった空気。
どうやってこの空気を壊そうかと焦りだした時、
女の形のいい唇から

「あり?」

と、気の抜けた声が聞こえた。眉を下げて困った顔をしている。

「あのー・・・」
「んだよガキ。用がねぇなら自分の部屋に帰れ。」

ようやく消えた変な空気に安堵して女から目をそらす。

ったく何の用だよ。
俺ぁガキが苦手だ。
この鋭い目が大抵怯えさせ、荒い言葉で泣かせることもしばしば
それに沢山の人を斬 ってきた汚れた俺はなるべくまだ綺麗なガキを汚したくない。


静かな女の様子が気になり、ちらりと見るとやはり俯いて小さく震えている。泣かせちまったか。めんどくせぇ・・・

「ほら、さっさと帰「違う・・・」」

「あ?」

泣いていると思っていたガキが勢いよく顔を上げ、


「違ーーーーーーーう!!!こちとら成人済みだぁーーーーーーー!」
「うるせぇーー!!」

「どっちもうるせぇーー!!また木本Aかぁー!!今日は何処だー!?」

思わず叫んだ俺の声に続いて太い女の声が響く。

ぴくっと反応した女はそのまま俺の傍により、

「ちょっと隠れさせて。婦長さん怒ると怖いの」

と舌を出しながら言った。

頼むから出てけとは言おうとしたが、女______
もとい木本Aがパイプ椅子をマイペースに広げるのを見て諦めた。

「で?えーとなんだっけ?」

んー?と考えるポーズをとってアーモンド型の目をくるくる忙しそうに動かして考える。


こいつ・・・ふざけてんのか?
思わず青筋がたちそうになった。
仕事と万事屋の野郎と総悟以外では初めてかもしれない。

「あっそうだった!!」
ポンっと手のひらを叩く。

やっとかよ
早く終わらせろよ。


すうっと息を吸う音がよく聞こえた。









「誰がガキだーーーーーー!?」
「またそれかァーーーーーーーー!!!!」



流石にツッコんだ。

4日目→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さくら | 作成日時:2019年9月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。