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34日目 ページ36
総悟side
そう言えばなんで俺が姉上のために強くなろうと思ったことを知ってるんだ？
彼女にそう伝えると、
「私もそうだから」
きっと今はその兄弟のことを考えているんだろう。
遠い目をしながら俺の頬を優しく拭い、立ち上がった。
「さて、私は私の兄弟を探すとするよ。」
とーしろには内緒ね？
人差し指を唇につけて振り返った。天真爛漫な笑顔だった。
本当に変わった人だ。
色んな顔を持ち、スルリと人の心に入ってきやがる。
参ったなと顔をあげれば彼女の姿はなかった。
「行っちまったか。」
「なんでぃ覗きみですかぃ？土方コノヤロー」
「ほんと可愛くねぇな。そんなんじゃねぇよ。」
「止めなくてよかったんですかぃ？」
ふぅっと煙を吐き、門の方を見るが、彼女はもう街に出ているだろう。
「あいつはあいつの意志で動いたんだ。俺にゃ止められやしねーよ。」
その割にはそわそわしやがって
探しに行きたいのまるわかりなんでぃ
つーか三十路近いのにそわそわってキモすぎるだろぃ。
「ごちゃごちゃ言わずにさっさと行きやがれぃ。」
ガチャン バコーン
久しぶりに俺のバズーカが火を着いた。
きっと土方は黒焦げだろう。
ざまあみろ
願わくば彼女とついでに土方が幸せになるように
「さーてマヨネーズに下剤でも入れますかねぃ」
柄にもなく願ってみたり
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作者名：さくら | 作成日時：2019年9月29日 0時
