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32日目 ページ34

総悟side

「そーごくん」

「なんですかぃ?」

「そーごくん」

「だからなんですかぃ?」


ぷぷっとイタズラをする顔をして、

「ひどい顔、してるよ?」

なんて言ってきやがった。


空気読め自称24歳。
俺割と落ち込んでんだけど

スタスタ部屋に入って来て、座っている俺の前で膝立ちになる。

むにぃ

「悪い子だから、お仕置き。」
「はぁ?」


突然頬を抓られた。
俺はドSだから人を振り回すのは性に合っているが、振り回されるのはかなり動揺する。

Sは打たれ弱いんでぃ。

「なんででふかぃ?」

「泣くの我慢してるでしょ?」
「なんのはなしでふかぃ?つーかはなしてくだせぇ。」

彼女の腕を払い頬からどける。

「私の事だけじゃないよね?ミツバさんの時もきっとそう。」
「あんたに関係ねぇでさぁ」



これは俺の問題だ。近藤さん達ならともかく、姉上のことを知らない奴に同情なんかされたくねぇ

「うん。関係ない。」
「は?」



普通ここで、同情や、慰めの言葉をかけるだろう。
それをバッサリ切り捨てたことに驚く。


「でも、そーごくんはきっと近藤さん達には自分のホントの気持ち言わないでしょ?溜め込んでても辛いだけだよ。関係ない奴にしか話せないことだってあるよ。」


ぐいっと頭が彼女の薄い身体に引き寄せられる。

背中をさすられるが、俺は泣く気がねぇ
しばらくそのままでいると溜め息が聞こえてきた。

「はぁっあのね?泣かないことだけが強さじゃないよ。」


「なんの話ですかぃ?」

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作者名:さくら | 作成日時:2019年9月29日 0時

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