【銀魂】2度目の恋 (ページ23)

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21日目ページ23

あれから数日がたった。

想いを自覚した後もAとは普通に話せている。
明日、退院することを伝えにAの病室に足を向ける。

病院の屋上で本格打ち上げ花火をしたAは自室で謹慎中だ。何やってんだか･･･
彼女の天真爛漫な姿を思い出し、頬が緩む。

っと俺はこの想いを消すんだ。もう同じ事を繰り返さないように

「あ･･･でも･･････だから」

「･････････！！だ･･････やさ･･･！！！」

ある病室の前を通る時、Aの声が聞こえた。
思わず耳を澄ます。

「大丈夫だから。怖くないよ」

「死んだら終わりじゃん！！ヤダよまだ色んなことしたい！！」

「うん･･･」

「A姉ちゃんが上げてくれた花火綺麗だった！！来年は浴衣着て、A姉ちゃんと2人で見るんだ！」

「うん」

「嫌だよお別れなんて」

「お姉ちゃんのこと、先に行って待っててくれる？ほら、この死神の紐があればお姉ちゃんの友達もいるから」

「怖いよぉ」

「大丈夫だよ怖い気持ちは死神のせいだから」

俺は聞くのをやめた。
Aの変わった行動や、無駄な元気は病人に明るく過ごして貰いたいからだろう。

彼女自身が辛い思いをしたのに涙ひとつ見せず笑顔でやるのは、辛いだろうに。

なんとも言えない気持になった俺はAの部屋に急ぐ。
いつもの顔で彼女と話せるように。