初恋相手は花子さんやってました。

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「A」

疑惑を含んだ呼び方でなく
今度ははっきりと、私を呼んだ。














「いやーでもビックリだよ、まさかここに生まれ変わってたとはね！」

現在地女子トイレ。
旧校舎の割にここは綺麗だ、と感心が生まれる。

今彼が仰った通り、私は生まれ変わり、一度死を体験している。
妙にはっきりしない意識、掠れて見えるぼんやりした視界、
心臓の打つ脈の音の小ささ。
気色悪いだとかはなく
ただただ、あっ死ぬな ぐらいの感覚だった気がする。

普こと花子は、前の生の友人だ。
友の少なかった私の数少ない友達。親友と言ってもいいだろう。
そしてそれはそうとして、

助けて下さい皆様。(切実)
ヤコは毛を逆立てて頬をピクリとさせつつ激おこぷんぷん丸。
花子は心底嬉しそうににこりと微笑んでいる。

まぁそして私なのですが、











背後からがっちりホールド決められてます内臓苦しい助けろ下さい。

「本っ当よ、まさかと思えば記憶がっつりあるし」

「しかし身長が俺より低い事が何より救い」

「喧嘩か？喧嘩なんだな？？」

何故か前と大して変わらぬ身長のことか。
ぅるせー私のこれは成長途中なんだよ。
コンプレックスを思いっ切りネタにしたこれは後で〆るとして、

「ところでねぇA？」

先程とは打って変わって、真面目な質問に思わず目を向ける。

「花子…お前…











そんな声出来たのな？」

「黙って聞いて？？」

そんな切願に私は黙る。
だって泣きそうな顔だもの。男の泣き顔はつまらん。
さらには女子トイレ住み着き地縛霊なんでしょ？？
そんな変態幽霊の泣き顔はちょっとご遠慮したい…

しかし二番の前では花子と呼べ、と言うから花子と呼ぶが
トイレに花子ときたら、普＝花子？まさか、

「でね、聞きたいんだけど」










































「あの日の答え」

ー息を呑んだ。

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