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「ふんッ」
ぐぐぐぐ…！！ と逆さに吊られている花子の足を掴んで
踏ん張る少年くんが下から見えた。
中三といえどもそこまで筋力があるわけでもなさそうだ。あれはつらい。
オーライオーライ と、呑気な声は花子のもの。
「もうちょい右ー」
「テメ…ッ幽霊のくせに何でこんな重ぇんだよ…ッ」
女の子なら即死のセリフをさらっと言ってしまう
少年くんの将来が心配。彼絶対悪気なしで一回彼女に言ってそう。(偏見)
シツレーだなー と花子。ていうか幽霊って重いの？初の発見。
どうやら浮こうにも花子はそこまで浮けないらしい。
手をバタバタさせる様は少し微笑ましい。
そこにいきなり強風が身を叩く。
「ぅおわっ…！」
思わず出た声の女子感のなさに少し絶望していると、上から声。
「あ…！」
「んあ？」
上を見上げるとこちらに落下してくる花子。
そして彼を唖然として見る少年くん。手に、足は握られていない。
空気を飲む私の喉から聞こえる情けない声。
彼の名を呼ぶ少年くんの声。
喉から絞り出された驚く声。
人の体はあんな所から落ちて無事でいられるほど強くない。
まずいまずいまずいまずい！怪我じゃ済まない！
彼が受け身を知っているならまだしも武術の類は無知。
こちらに落ちる花子の衝撃を和らげるには？
私が仮に受け止めるとして私は？
そも受け止めれるほどの力もなしにどうすれば？
もう考えても仕方ないのでは。
そう考えた私は咄嗟に腕を広げる。
死ぬほど痛いだろうけど大丈夫だろう……………きっと。
頭は打たないように心がけて受け止める。
大きな衝撃に脈が早まる。頭が揺れる。
これぶつかってもなくても変わんなかったな？
「花子！！A！！」
おっきな声、頭に響くんだが…
文句の声は喉から出ることはなかった。
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さくら(プロフ) - 月ヶ瀬@猫さん» 秀麗だなんてそんなとんでもない…ありがとうございます！今後も頑張っていきますので、今作をどうぞよろしくお願いします！ (2020年2月28日 7時) (
レス) id: f3613561c3 (このIDを非表示/違反報告)
月ヶ瀬@猫 - さくらさん» すごく秀麗な文章に圧倒されました……もう私語彙力無さすぎ……これからも更新頑張って下さい！ (2020年2月28日 0時) (レス) id: 579741ae87 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - さくらみるくさん» いえいえお気になさらず！美しいだなんてもったいないお言葉ありがとうございます！冒頭の日常を切り取った文章はまさに『美しい』を目指して書いていたので、そう言っていただけると嬉しいです！そのお言葉で明日からも更新頑張ります (2020年2月26日 21時) (レス) id: f3613561c3 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - 夜分遅くにすみません、さくらみるくです!!もう毎度のごとく美しい文章...そして可愛い夢主ちゃん...全てが私の好みです...。これからも応援してます！更新頑張って下さい〜！ (2020年2月26日 21時) (レス) id: babdecb30b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら x他1人 | 作成日時：2020年2月11日 22時
