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あんずside
しばらくそのまま笑って、落ち着いたころに衣更くんがあなたの名前のお母さんに聞く。
「あなたの名前のお母さん、話し合いってどうなりましたか?」
「やだもう!昔みたいに”呼ばれ方ママ”って呼んで!
それに私があんなのに負けるわけないでしょう!!説得は完璧!
……あとはあなたの気持ちだけよあなたの名前。夢ノ咲学院に通い続けることもできるし、
夫婦仲も。……あなたが拒むなら、私たちは今すぐには離婚しない。この家なら、夢ノ咲に凛月くんとも真緒くんとも一緒に登校できるだろうしね。
………大事な幼馴染とお友達、
あなたの名前のお母さんは、初めて会った時のようなテンションで話していたかと思えば、あなたの名前に対しては静かに、穏やかな笑顔を浮かべながら話す。
『………、私は、』
あなたの名前が話しかけたその時、ドアからノックの音がした。
この家にいる人の中で、この部屋の外にいるのは、あなたの名前のお父さんだけ。開いたドアから顔を出したのは案の定、あなたの名前のお父さんだった。
「……話を、聴きにきた。」
あなたの名前のお父さんは、それだけ言って黙り込んだ。
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雪月詠 - 今までありがとうございました! (2022年7月22日 18時) (レス) @page50 id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪月詠 | 作成日時:2022年5月2日 23時