検索窓
今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:28,689 hit

64. ページ17

あんずside



しばらくそのまま笑って、落ち着いたころに衣更くんがあなたの名前のお母さんに聞く。


「あなたの名前のお母さん、話し合いってどうなりましたか?」



「やだもう!昔みたいに”呼ばれ方ママ”って呼んで!

それに私があんなのに負けるわけないでしょう!!説得は完璧!


……あとはあなたの気持ちだけよあなたの名前。夢ノ咲学院に通い続けることもできるし、父親(あの人)に従って音楽の専門高校に行くこともできる。

夫婦仲も。……あなたが拒むなら、私たちは今すぐには離婚しない。この家なら、夢ノ咲に凛月くんとも真緒くんとも一緒に登校できるだろうしね。


………大事な幼馴染とお友達、(ママ)にここまでさせたんだから、最後はあなたが父親(あの人)と話して決めなさい。」





あなたの名前のお母さんは、初めて会った時のようなテンションで話していたかと思えば、あなたの名前に対しては静かに、穏やかな笑顔を浮かべながら話す。


『………、私は、』

あなたの名前が話しかけたその時、ドアからノックの音がした。


この家にいる人の中で、この部屋の外にいるのは、あなたの名前のお父さんだけ。開いたドアから顔を出したのは案の定、あなたの名前のお父さんだった。


「……話を、聴きにきた。」


あなたの名前のお父さんは、それだけ言って黙り込んだ。

65.→←63.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
200人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪月詠 - 今までありがとうございました! (2022年7月22日 18時) (レス) @page50 id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪月詠 | 作成日時:2022年5月2日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。