２人の時間は交わらない【朔間零】【完】

解かれた誤解 ページ20

大)たくっお前は言葉が足りねぇんだよ！！





A)えー？




零)まぁまぁ、よいではないか。のうAの嬢ちゃんや



A)うんうん、そうだよ〜






私は帰り支度をしているUNDEADを棺桶に腰かけ待っていた。
朔間零がそこに座ってていいと言ってくれたので遠慮なく




零)でも、我輩もAの嬢ちゃんがプロデューサーとしての初めましてだと言ってくれるまで傷ついておったわい
忘れられているという考えもなかったわけではないが改めて突き付けられると我輩悲しい






A)昨日は言っちゃえば被害者と加害者というか…会ったって言っても真っ暗で顔見えなかった
それに…「こんな形で会いたくなかった」って言ってたから、ノーカンかなって



零)なるほど…嬢ちゃんはそういう考え方を持っておったのじゃな






朔間零…さくちゃんは少し涙ぐんでいた。「年寄り」って涙もろいよね〜
なんて失礼なこと考えていると、後ろからギューっと抱きしめられた
犯人なんていわずもがな




A)かおちゃんと仲良し度アップ〜






羽)ほんとりまちゃんとは別の意味で他の子と違う反応するから、Aちゃんには戸惑うな〜
不思議ちゃんだなぁ







抱きしめる力を緩めず、かおちゃんはため息をついてきた。くすぐったい
身をよじっていると、かおちゃんが調子に乗ってもっとギューっとしてきた




羽)ドキドキしない？




A)うん？ポカポカするよ〜、体温高いね





零)Aの嬢ちゃん相手だと、薫君のあの手この手は効かんのかぇ面白いのぉ…
ほれ嬢ちゃんや、こっちへこぉ






A)さくちゃ〜ん







私は両腕を広げておいでと声をかけてくれたさくちゃんに遠慮なく抱き着いた
振りほどいたかおちゃんの手。その際に「あっ」っと寂しそうな声がしたけど気にしない




零)どうじゃ？





A)かおちゃんのがポカポカしてる…かおちゃ〜ん




羽)おいで！！




…



零)…




大)てめぇも羽風と変わんねぇじゃねぇか

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