花のちる前に

18話 ページ20

〜ころんside〜

鍵を開け中に入ると、驚いたように彼女がこちらを見てきた

泣いていたのだろうか､目が少し腫れている

こ「怪我はない?」

問いかけて見るが反応は薄かった

何で？

何でAがこんな思いしてるんだよ

守れなかった自分に腹が立つ

『帰ろ!!もう遅いし、ころん君の家族さん心配するよ』

Aは笑顔でそういう

その笑顔を見ていると余計苦しくなっていく

こ「何で、自分のせいにすんの？」

Aは悪くない

こ「何で自分一人で抱え込むの？」

僕のせいでもあるはずなのに

.....なんで

こ「そんなに僕って頼りない!!!!」

何で言ってくれないんだよ

僕はこんなに君のことを考えているのに

君は僕を信頼してないの？

抱え込まないでよ

もっと僕を








頼ってよ......

彼女からはさっきの笑顔は消えていた

僕はそっとAを抱き締める

しばらくAは泣いていた









『ありがとう。ころん君がいてくれて良かった』

そう笑顔で言ってくる

....すきだな

Aは作った笑顔より、心からの笑顔の方が似合っている

こ「ねぇ、A。」

『何？』

こ「僕さ.....」









こ「Aの事が好きです。僕と付き合ってください」









『.....ごめんなさい』

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