25.ab ページ25
ボウリング場までは少し距離があるけれど、何となく歩いて行くことになった。
『この時間帯の電車に女の子を乗せるのは危険だからね』なんて気を遣ってくれたんだ。
そして歩いている最中も、田中くんはずっと会話を止めないでいてくれる。
次から次へと話題が浮かぶなんて凄いなぁ、だから友達がたくさんいるんだろうなぁ。
感心を通り越して尊敬。
何を話すか考えた後一度頭の中でテキスト化してから口に出すという作業をしないと気が済まないから、私は会話の反射神経が良くない。
だけど田中くんは話し上手なだけじゃなく聞き上手でもあるみたいで、ちゃんと私の話も聞いてくれる。
こういうところが素敵なんだよなぁ。
かっこいいな、私なんかよりも数倍大人だよ。
「お、見えてきた！あの看板のところ....見える？」
「見えますよ。うわぁ、なんだか楽しみだなぁ！」
「そう？それは良かった。....あ、いるいる。相変わらず賑やかな格好だねぇ、アイツらは。ほら、あのうるさそうな集団が俺の仲間。」
田中くんの指さす先に、ド派手な髪色と服装の三人組が見える。
数日前の私なら前を通るのにもびびって帰り道を変更するレベルの人達だけれど、田中くんみたいな人もいるってことがわかったから。
田中くんのお友達なら、絶対楽しい人たちだから。
「うーっす、遅れてごめんな。」
「別にそんな待ってねぇよ。な、ジェシー。」
「ああ。それに可愛い子連れて来るってのも嘘じゃなかったみたいだし。」
ジェシーと呼ばれたハーフっぽいお兄さんがこちらを見て微笑む。
こちらもなんとか笑って会釈して、緊張を誤魔化した。
「この子、亮子ちゃんっての。しょっぴーの双子の妹だけど、全然しょっぴーとは似てねぇって俺は思った。しっかり者で優しい子だから、よろしく。」
「よ、よろしくお願いします....っ！」
田中くんの言葉に照れてしまって、思考が回らなくなって。
だけど慌てて挨拶すると共に頭を下げた。
「よろしく、亮子ちゃん。」
「君は俺らのこと、怖くないの？」
「バーカ、亮子ちゃんは人を見た目で判断するような子じゃねぇんだよ。な？」
「え....！？ぁ....まぁ、はい....っ」
....嘘じゃないもんね。
今はちゃんと中身を知ってから判断できるもん。
「紹介するね。赤髪の高身長がジェシー。笑い声が爆音だから注意な。茶髪のが慎太郎。基本的にうるせぇけど、根は真面目な奴。この金髪の美人は京子、俺の彼女。」
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
