24.mg ページ24
「....行ってきます。」
「ねぇ、ちょっと本当に行くの！？」
「当たり前だろ、俺は心配なんだよ。」
心底有り得ないとでも言いたげな表情を浮かべるラウ子の頭をわしゃわしゃと撫でる。
姉ちゃんには悪いけど、俺は二人の尾行をすることにしたんだ。
姉ちゃんに何かあった時、すぐに駆けつけてあげられるように。
「うわわわ、ちょっとやめてよ！！これでもしっかり寝癖直ししたんだからっ！！」
「いいだろ、今日は出かける予定無いんだろうよ。」
「そうだけど....ねぇ、ラウ子も連れてって。」
「だめ。お前絶対調子乗って何かしらアクション起こそうとか考えるだろ。」
「ラウ子そんなことしないもん！！」
「それでもだめ。一人の方がバレにくいから。....じゃあマジで行ってくるわ。」
「蓮くんのバーーーーカ！！バカバカ、おバカーーーーっ！！！」
ったく....
都合が悪くなると、いつもこれだ。
姉ちゃんには絶対言わないくせに、俺や兄ちゃんが何も言い返せないのをいいことにさ。
最初は....まぁ、小学生低学年くらいの時は本気の喧嘩にもなったけど。
今ではもう、『はいはい確かにバカですよ』くらいのテンションで流せるようになった。
俺もちょっとは大人になってんのかな....なんてね。
半泣きのラウ子を家に残し、姉ちゃん達の後を追う。
駅から映画館通り、映画は俺も一番後ろの端の席を取って一緒に見た。
大画面の中の櫻井翔様に嫉妬の目を向けてみても、やっぱりすっげぇかっこよくて。
思わず見入ってしまって、ラストシーンはボロ泣きさせられた。
それからカフェに入った二人をどうやって見守ろうかと考えた結果、道を挟んだ向かい側のファストフード店の二階席を選ぶことにした。
窓に面したカウンター席からは楽しそうな二人の様子がバッチリ見えて。
姉ちゃん、めっちゃ笑うじゃん....
死ぬほど二人の間に乱入したかったけれど、グッと腹に力を入れてその気持ちを抑えた。
しばらく甘いものを食べて幸せそうに過ごしていた二人がカフェを出たのは、十六時頃だった。
そして向かった先はボウリング場で。
この時間帯に女子連れ回すのかよ....って、若干の不信感が湧いてくる。
姉ちゃん、学校や家のルールは絶対に守る人なんだよ。
十八時にはちゃんと帰してもらえるんだろうな、なんて不安になってくる。
ウチの門限は十九時、姉ちゃんがそれを破ったことは無い。
....ここは慎重に見張っていないと。
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
